- 名前
- あおい
- 性別
- ♀
- 年齢
- 39歳
- 住所
- 茨城
- 自己紹介
- あおいもバツイチになってしまったの。4年ぶりに再登場よ。 誰かお相手してくださいな。。
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口の小さな花よめさん
2016年05月20日 07:16
むかし、むかし。ある村に、欲の深い母親とむすこが住んでおりました。むすこがおよめさんをもらう年ごろです。なんとか、あまり食べない働きもののおよめさんはないものかと、親子で一生けんめに近くのお宮へお参りしました。
ある日お宮に行くと、そばにきれいな娘が立っています。ふしぎな事があったものだと、娘をのぞきこんでよく見ますと、まことに口が小さいのです。
「これはわたしたちが神さまにおねがいしたので、願いごとを聞いて下さったのにちがいない。」
と思い、娘を家につれてきて、むすこのおよめさんにしました。
願ったとおり、およめさんはごはんを少しずつ口におしこんで、まことに少ししか食べません。そして、とてもよく働くのです。親子は大へん喜びました。
およめさんは、すいじやら、洗たくおそうじが上手なので家にいて働き、親子は毎日山や畑に出て働いておりました。
しばらくして、親子は、このごろお米が大へんへっていくのに気がつきました。不思議に思った二人は、ある日、畑に行ったふりをして、戸のすき間から家の中をのぞいておりました。するとどうでしょう。およめさんは一しょう(1.8リットル)ほどのお米をたき始めたのです。ごはんが出来ると大きなおにぎりを作り、かみの毛をわけたかと思うと、大きな口があって、その口の中に、ぽんぽん入れているのです。
親子はびっくりしました。これは大へんとばかり、家の中にかけこみました。およめさんはおどろいたひょうしに、しっぽを出して、山へにげこんで行きました。
あまりに欲が深い親子だったので、神さまがきつねを使って、いましめたのです。それから、親子は心をあらためて、良いおよめさんをもらってしあわせにくらしたそうです。
このウラログへのコメント
子供の頃に読んだお馴染みの怪異譚でした
「日本昔ばなし」のテーマソングが聞こえたような…
この手の話、好きです!
聞いた事ある話ですね。
じっくり読めました。
それにどなたかが書いてたように子供の頃、昔話でも見たような。
何にしても面白かったですよ。
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