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うつ病は食事で治る

2016年01月15日 19:04

うつの症状とかかわる栄養の問題として、次の5つがあげられます。


1.低血糖症
2.鉄欠乏
3.亜鉛欠乏
4.ビタミンB群欠乏
5.タンパク質欠乏


上記の5つについて、それぞれ自己診断チェックリストがありますので、判断の目安にご活用ください。


低 血 糖 症


うつ病は食事で改善


低血糖症チェックリスト(3項目以上当てはまると、低血糖症の可能性がある)

1.甘い物、スナック菓子清涼飲料水をほぼ毎日摂る
2.空腹感を感じ、おやつを食べることが多い
3.夜中に目が覚めて、なにかを食べることがある
4.夕方に強い眠気を感じたり、集中力が落ちる
5.体重の増減が激しい
6.体重が増えてきた、または痩せにくくなった
7.イライラや不安感が、甘い物を摂ることでよくなったことがある
8.頭痛、動悸、しびれなどが甘い物を摂ることでよくなったことがある
9.安定剤抗うつ剤を服用しても、あきらかな症状の改善がない
10.血縁者に糖尿病の人がいる



低血糖症という言葉をご存知でしょうか。


低血糖症とは、名前から「血糖値が低くなって起こる病気」と誤解を招きやすいのですが、低血糖症は、いろいろなパターンがあり、血糖値が低くなることだけが問題なのではなく、血糖値が上がったり下がったりを繰り返したり、低い値で推移したり、インスリンの分泌が正常な形から大きくズレるケースもあります。


このように、低血糖症とは、人によって表れ方は異なりますが、1日を通して、安定した血糖値を維持することが困難になるので、そのために身体や心に様々な症状があらわれてくる病気です。


不眠、やる気がおきない、集中力の低下、疲労感、不安感、恐怖感・・・このようなうつの症状が、実は低血糖症が原因で起こる場合が多いというのです。



低血糖症の場合の食事の改善の注意点
1.糖質を控える(炭水化物・甘い物・清涼飲料水など)
2.肉などのタンパク質をたくさん摂る
3.ビタミンB群を多く摂る(食品の他にサプリメントも活用する)
4.ストレスに強くなるビタミンCを多く摂る
5.GI値の低い食品を摂る(GI値の低い食品は、血糖値の変動が少ない)
6.野菜から食べる
7.加工食品スナック菓子を食べない
8.身体にいい油を使う。料理に使うならオリーブオイルがいい


鉄 欠 乏


うつ病は食事で改善


鉄欠乏チェックリスト(3項目以上当てはまると、鉄欠乏の可能性がある)

1.立ちくらみ、めまい耳鳴りがする
2.肩こり、背部通、関節痛、筋肉痛がある
3.頭痛、頭重になりやすい
4.力が弱くなった
5.よくアザができる
6.のどに不快感(つかえ感)がある
7.階段を上ると疲れる
8.夕方に疲れて横になることがある
9.生理前に不調になる
10.生理の出血量が多い



鉄は神経伝達物質の反応に深くかかわっているので、鉄不足になると、さまざまな精神症状が出てきます。

うつ病やプチうつの背景には、鉄不足が関与していると考えられるようになってきました。

ブログでも鉄不足の症状について取り上げていますので、よろしければ、ご覧になってみてくださいね。→ 鉄分の不足症状 フェリチン検査で隠れ貧血が分かる!


亜 鉛 欠 乏


うつ病は食事で改善


亜鉛欠乏チェックリスト(3項目以上当てはまると、亜鉛欠乏の可能性がある)

1.風邪をひきやすい
2.洗髪時、髪が抜けやすい
3.食欲不振になりやすい
4.肌が乾燥しやすい
5.傷の治りが悪い、跡が残りやすい
6.爪に白い斑点がある
7.味覚や嗅覚が鈍い
8.性欲が落ちた
9.ネックレスなどで皮膚炎が起こる
10.傷や虫刺されが膿みやすい



亜鉛欠乏は、鉄欠乏と同時に起こりやすく、男性に欠乏しやすい栄養素でもあります。


亜鉛が欠乏すると、インスリンの調整がうまくできなくなりインスリンの出が悪くなったり出すぎたりするため、血糖値の調整に狂いが出て低血糖症になります。


血糖値の調整がうまくできないと、食欲のコントロールがつかなくなり摂食障害に結びつくケースが非常に多いのです。摂食障害に悩む人の半数以上が亜鉛不足だったという報告もあります。


ビタミンB群欠乏


うつ病は食事で改善

ビタミンB群欠乏チェックリスト(3項目以上当てはまると、ビタミンB欠乏の可能性がある)

1.アルコールをよく飲む
2.音に敏感だ
3.イライラしやすい
4.集中力が続かない
5.記憶力が衰えている
6.よく悪夢を見る
7.テレビがわずらわしい
8.本を読んでも頭に入らない。興味がなくなった
9.寝ても疲れがとれない。とにかく疲れる
10.口内炎がよくできる



ビタミンB群は、すべての神経伝達物質の生合成に関わっている非常に重要な栄養素です。


このビタミンB群が欠乏すると、睡眠障害が起きてきます。睡眠のリズムが乱れ、昼間に眠くなったり、夜は、寝たいのに寝られなくなったりします。夢を見る回数が増え、とくに悪夢を見ることが多くなるのも特徴です。


子供の場合には、よく寝言をいったり、夜中に叫んだりするといった症状があらわれてきます。


またビタミンB群の不足は、集中力や記憶力を低下させるので、情報処理能力がひどく落ちて、例えば、テレビを集中して観られない、興味がなくなるなどの症状が出てきます。


音に対して敏感になり、過敏に反応してしまうのもビタミンB群欠乏の特徴です。


タンパク質欠乏


うつ病は食事で改善D


タンパク質欠乏チェックリスト(3項目以上当てはまると、タンパク質欠乏の可能性がある)

1.肉や魚などはあまり食べない
2.野菜中心、あるいは和食中心である
3.豆腐納豆などの大豆食品をよく食べる
4.ご飯やパン、麺などで食事をすませてしまう
5.成長期である
6.妊娠授乳中である
7.ステロイド剤を使用している
8.スポーツをする。あるいは肉体労働である
9.胃薬をよく使う
10.胸や太ももが細くなった



タンパク質は、セロトニンなどの神経伝達物資はもちろん、身体のあらゆる組織の原料なので、不足すれば、さまざまな支障が出てきます。


しかし、いろいろな健康情報を見ると、肉や卵を控えることを勧めているものが多く、そのため、健康に気をつけている人ほど、タンパク質不足になります。


しかも、タンパク質は、食いだめが出来ません。たくさん食べたからといって、身体にたんぱく質を蓄えておくことができないので、毎日の食事から摂らなければなりません。


ステロイド剤は、身体のタンパク質を大量に消費する薬剤の代表です。


また最近市販されてる胃薬の中にも、強力に胃酸の分泌を抑えるものが増えてきましたが、胃酸が少ないと、食材に含まれるタンパク質の吸収が減り、タンパク質の欠乏を促すことになるので注意が必要です。



うつ病は食事で改善

うつ病は、必ず治る病気ですが、薬物療法カウンセリングの治療を受けても、何年も、あるいは何十年もうつ病で苦しんでいる患者さんたちがいるのも事実です。


今の日本のうつ病の診断は、患者さんの訴える症状だけでうつの診断が下され、たとえば、甲状腺のチェック、タンパク質ビタミンB群、鉄、葉酸などの欠乏のチェック、代謝のチェックなどは、なされていないのが現実です。


うつ病の診断に、このような栄養学的な問題の診断も加えれば、少なくても現在のような薬漬け医療は、画期的改善されるというのが、うつ病食事療法で治すことを広めている溝口医師の主張です。

バラのライン
私は、個人的な体験から溝口医師の主張に同感する部分も多いのです。


実は、私は、かなり以前の話になりますが、甲状腺機能亢進症を患ったことがあります。これはホルモンの病気です。


激しい動悸と息苦しさで仕事をするのも苦しくなり、近くの有名な心療内科に行ったのですが、そこでは問診と血圧測定だけで、血液検査もされないまま、精神的なものと診断され、安定剤のようなものを処方されました。


しかし1年以上服薬しても、症状は改善するどころか、さらに悪化していきました。


苦しさがつのるばかりだったので、他の病院に行ってみようと思ったのですが、最初の病院で、医師に身体的なものではなく精神的なものと診断されたことを信じこんでいたので、今度は神経科に行ってみることにしました。


そこでの診断は心臓神経症です。しかし心拍数は、実際かなり高かったのですが、その病院でも、同じく問診中心で詳しい検査はされませんでした。


そしてまた薬を出され、その薬を飲んでも全くよくならず、薬の副作用もかなり酷くなり、症状は悪化する一方でした。


眠ってる間にも大量の汗をかくようになり、単に精神的なものだけで、人は眠ってる間にこんなに苦しくならないだろうと思ったのです。


それで、家族の勧めもあって、他の内科に行ってみたところ、即、血液検査をされ、甲状腺機能亢進症であることが分かりました。しかも、発見がかなり遅くなったために心不全まで起こしていました。


そして、甲状腺機能亢進症の治療の結果、つらい症状は完璧になくなりました。


バラのラインB
私の場合は、うつ病ではありませんでしたが、しかし、心療内科神経科血液検査さえしていれば、甲状腺機能亢進症であることは、すぐ分かることであり、副作用をもたらす安定剤を大量に飲まされることもなく、心不全になることもなかったと思います。

このウラログへのコメント

  • corat 2016年01月15日 23:29

    貴方は、勉強されていてスゴいと思います。しかし、その手の専門機関に勤務している時に鬱を患った私としては、複雑ですよ。溝口医師とは、私が存じ上げる溝口先生かしら?

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