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- 我ハ墓守也。
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マルサスの呪い
2015年09月23日 03:27
夜中に目が覚めて生産的でなそい時間に考えたこと。
トマス・ロバート・マルサス。
英国サリー州で生誕1766年2月14日、
1834年12月23日。満68歳で没。
「マルサスの人口論」としてこの人の名前を覚えている方も多いでしょう。わしもその一人です。
例の、「人類の飢餓は不可避である。人口は等比級数的に増えるが食料生産は等差級数的にしか増えないからである」というアレです。
この命題。
わしはね、人類はいよいよその呪縛から逃れられなくなって来ているのではないか、と思えます。
先進国の人口は一般的に減り続けています。
対して、発展途上国のそれは増加を続けている。
全体として、地球上の人口は増加しています。
それも加速度的に。
全人類が消費する食料、エネルギーを考えると、地球の命運は既に明らかです。滅亡するしかありません。
現在のところ、途上国の生活水準、エネルギー消費率が先進国の数分の一であるために辛うじてバランスしていますが、
途上国の国民は先進国並みの生活水準を求めて日々、労働に励んでいる訳です。
それに連れてエネルギー消費率も上昇して行きます。
これは当然、不可避の流れです。誰でも豊かな暮らしがしたい。美味しいものが食べたい。良い医療を受けたい。
その全てが地球の寿命を縮めます。
エコなエネルギー源を求め、日々の生活のエネルギー消費率を下げ、グリーンなエネルギーに転換する。
これらは勿論、大別なことであり有意義です。
しかし。
全体としてのバランスを考えると、どう考えても人類に未来はありません。問題は、決定的な終末まで、どれ位の時間があるか、という一点です。
食料生産にしても同様です。技術水準が上がり、品種改良が進むことで食料生産の効率は上がっています。今後も上がり続けるでしょう。
しかし、それは人口増を吸収して余りある程になるか、というとなりません。何れかの時点で食料は足りなくなります。
つまり、人類は飢えざるを得ない。
マルサスの人口論そのものです。
発展途上国の子供達を飢えや病気から救え、というのほ人道的にまったく正しく、誰にも否定できない課題です。
しかし、現実にはなくならない。統計的に世界では毎日、5,000人の子供が餓死している事実はもう何年も変わりません。
これは何故か、皆さん不思議に思いませんか?
先進国側は食料無償援助やら農業技術支援やらを続けています。しかし、根本的な解決は一向に起こらない。
何故でしょう?
これは先進国側にやる気がないからです。途上国の子供達が皆、成人し大人が食べる量の食料を消費するようになると世界的な飢饉が起きる。そうなると迷惑を被るのは先進国側です。なので途上国の子供達にはある程度の割合で死んでもらうしかない。そういう理論です。
なので援助も技術支援も申し訳程度にしかやらない。後はNGOに金を出してポーズだけはする。それが現実です。
これは人道に基づき、恥ずかしい考え方です。開高 健先生はこれを「間接的喫人」と呼んで批判されていました。しかし、その開高先生も現実には他の選択肢がないことは理解しておられたと思います。
それでも。
途上国では出生率が死亡率を上回り、人口は増え続けます。しかし食料生産の増加には限りがある。やはり我々はマルサスの呪縛から逃れられません。
つまり、やがては終末が訪れます。
その終末は、それはそれは悲惨な地獄絵巻になることでしょう。
その頃には中国共産党は雲散霧消し、在命のリーダーは全て民衆に捕らえられ、人民裁判で死刑に処され、民衆は死体の骨まで砕いて茶にして飲み、積年の溜飲を下げるでしょう。
しかし。
現在の人類最大の敵、中国共産党が消滅しても、人類の不幸は終わらないのです。
限りある資源をめぐり、それはそれは恐ろしい事態が展開するでしょう。
その意味で、国防は非常に大切です。元より存在しない「平和を愛する諸国の公正と信義」はその架空性を惨めに晒し、中共という精神的支配者を失った我が国お花畑派の羊の群れの一部は目を覚ますでしょう。
その意味で、過日の安保法案成立は重要な前進やったと考えます。
果たして、我々はマルサスの呪いから逃れることが出来るのか…
皆様、ええ連休最終日を。
このウラログへのコメント
うむ、久々に重厚な提言。
いや、何も提言してないか。
さ、もう寝よ。
お休みなさ~い
> は、か、た、の塩!さん
プランテーションは現地民収奪の一形態やね。あれが表立って問題にならないのは運営側が巨大なmultinationalで膨大な資金力を持つからに違いない。そう考えると
> は、か、た、の塩!さん
海外メディアのあり方も我が国の主流メディア(正確に言うと宣伝機関)と大同小異なのかも…
決して喜べない話ですが。
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