趣味は読書、悪習その他

確か先週の土曜もそうだったが、最近夜中の3時過ぎに、目が覚めることが多い。半ば習慣化している。先週は、アルパチーノの深夜映画を見たが、今日は、もう一度眠ることにする。
「絶望名人カフカの人生論」読了。このような本を、最初から最後まで、順番に読むのは、果たして正しい読み方なのか。
訳編者の頭木という人は、あとがきによれば、20代で難病にかかり、30代まで入院生活を強いられたらしい。それが、この本を編むきっかけになったようだ。
カフカを偏愛する人が、沢山いるのをこの本で初めて知った。池内紀が、その第一人者であったとは。
それと、カフカが生前無名で、原稿、日記、書簡等を全て焼却するよう親友に遺言していたのは知らなかった。この親友が、遺言に背いて、非常な努力でカフカの作品の出版に尽力したから、今のカフカの評価そして、作品そのものがある。もし、親友が素直に、遺言通りにしていたら、当然カフカは存在しなかった。
「変身」以外の「城」「審判」「アメリカ」などは、どれも未完のようだが、不思議な魅力があるのは確かだ。
これから、一眠りして、起きたら虫になっていなければ良いが。