- 名前
- ブルーローズ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 62歳
- 住所
- 千葉
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趣味は読書、彼岸
2014年09月22日 23:13
僕の父は僕が、高校二年になったばかりの頃亡くなったのだから、もう、亡くなってから、35年以上経つ。
不謹慎な言い方だが、父とは一体どういう人だったのか、分かっていたようで、思い出すとよく分からない。
あれはまだ、僕の自転車がサイクリング用の自転車では無かったから、小学校四年生より前だと思うが、僕が右の向こう脛を怪我して家に帰ったら父がいて、多分心配したのだろう、僕を自転車の後ろに乗せて、当時僕の通っていた小学校の少し先にある外科まで、連れて行ってくれた。
普段、無口で怖いばかりの印象だった父が、その時は本当に心配してくれたのだろう。
もっと時代は遡って、あれは幼稚園くらいのことだと思う。横浜に家族三人で買い物に行き、確か母は高島屋で買い物をし、僕と父は二人で、今ジョイナスになっているあたりの、寿司屋の二階で食事をした。僕の父はカーキ色の背広を着ていた。食べ終わって、父か階段を降りて行くので、「お金は払わないのかな?」と思いながら、父を追いかけ、見失って寿司屋の外に出たら、カーキ色の背広の男の人が、どんどん歩いて行ってしまう。追いかけたが、人違いで迷子になってしまった。母が高島屋で買い物しているのを覚えていたので、高島屋に行ってウロウロしていたら保護された。確かに名前も言ったし、店内アナウンスもしてくれたのだが、母は来なかった。
やがて、警察官か二人来て僕は、確か駅前の派出所に連れて行かれた。どのくらい待ったか、父と母が迎えに来た。その時、父が流した涙は忘れない。
僕は父が、一階てわ会計をしている間に、外へ出てしまい、父と同じような背広を着た人を父だと思い込んで、ついて行ってしまったのだ。
母も店内アナウンス放送は聞いていたが、父と一緒にいる筈の僕が、まさか一人で高島屋に来て、そこで迷子になっているとは思わなかったらしい。
しかし、不思議と怒られた記憶はないのだ。
両親の慈しみがなければ。僕はいないのだが、本当に親不孝でごめんなさい。
このウラログへのコメント
ご両親共、早く亡くされたのですか‥? そういう記憶って忘れませんね~
私もお墓参りはご無沙汰です
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