異常 ３

その部屋に入ると部屋の暗さに驚く。
とりあえず空いてる布団を探して落ち着く。
目が慣れてくる。
和室が２部屋繋がっていて、６組の布団が敷き詰められている。

枕元にタオル、大判のペットシート、ティッシュやコンドームが備えてある。


部屋には既に何組か居て、マッタリ休憩中のカップルも居たり、気が向けばプレイが始まったり。
でもかなり暗いのでお互いの顔は目が慣れてもあまり見えない。

リビングに居たメンバーを思い出しながら、誰だったか予想する。

基本、リビングでママさんが紹介してくれて一緒にＴＶ見て談笑したり、会話をした後なので、お互い声がかけやすい。

実はこの辺りの記憶があまりハッキリしない。

多分、それでも初日からしばらくは他のカップルとあまり絡め無かった気がする。


でも、他のカップルはもう手慣れていて、何組ものカップルが入り交じれてのプレイを見せてもらう事が出来た。

相手が誰か判別出来ない状態で、幾人もの手足が入り交じり、甘い声が交差する。
時には１人の女性が皆に責められたり、１人の男性が複数の女性に責められたり、女性同士も絡んだり。

衝撃の光景。


そしてプレイが終わるとリビングに戻りＴＶ見て談笑するのだ。
何事も無かった様に世間話をする。

年齢層は高めでご夫婦が多い。
ごく普通のご夫婦だ。
メイクも控え目の普通のこの奥さんが、清楚な雰囲気のこの奥さんがあの部屋に入ると複数の男性の手や舌や男性器で弄ばれるのか…と考えると、この異常な世界も普通の事の様に感じた。

何回目かの時、SNSで知り合った人と初めてリアルにその店であった。
特に約束はしていなかったが、そのカップルさんもSNSに写真を掲載されてたので、その女性の豊満なスタイルと雰囲気でその人だとすぐに分かった。
相手も分かった様でリビングで盛り上がり、部屋に行くことになった。

最初はお互いそれぞれでプレイしていたが、交換をすることに。

かなり暗いが夫が女性とプレイするのを初めて見る。

私はカップルの男性に弄ばれながら夫を凝視する。
男性はそれに気付き
『ご主人気持ち良さそうだね』と耳元で囁く。

背中がゾクッとする。

『ご主人あんなことしてるよ…』

嫉妬心は快楽に変わっていく。
頭がジンジンする。

初めての感覚だった。