青い鳥

誰でも知ってるわな、

知らないおまえはバカだ。

ま、チルチルミチルの二人が探しに行く。

青い鳥を掴まえると幸福になるらしい。

オレは不幸になると思うがな。

なぜなら、
うんんじゃ、幸福になったとしよ、
幸福って、退屈じゃないか？

だって、不幸って、蜜の味って言うだろ。
不幸がなければ、おまえは蜜の味が楽しめないんだぜ。

うんだから、おまえが不幸なら、人にシアワセを与えるんじゃないか？

それはイヤだ？
じゃあ、他人が不幸になるのを喜べばいいんだろ？

みんなが幸福になりたい？
アホ、そんなこと、できるわけないだろ。
それができるんだったら、殺し合いなんぞしないだろ。

おまえの幸福は他人の不幸だ、
他人の幸福はおまえの不幸だ。

世の中そういう風にできている。

だいたいナ、
おまえの好きなドラマ、
あれって、不幸の連続じゃないのか？
おまえの好きなサスペンス、
これって、不幸の連続じゃないのか？

のっぺらぼーの幸福なんぞ、誰も感動なんてしない、
うすっぺらな幸福なんて、誰も見向きもしない。

人は悲劇をこよなくほしがる。
悲劇？
これって、幸福なことか？

悲劇のヒロインになりたい、
でも、幸福もほしい、
ジュリエットになりたい
でも、クイーンにもなりたい、

こういうの欲たかりという。


チルチルミチルの行き着いたところは
鳥かごの中だった、

青い鳥は鳥かごの中だった。

鳥かご？
ギャハハハ
飼い殺し

別名、家畜？

人は
鳥かごの青い鳥と
死体を啄む黒い鳥の

2羽しか手に入らない。


オレか、
黒い魔女と赤い悪女との、悪魔のように細心に、天使のように大胆に、
快楽の責め苦に遭っている、
ギャハハハ