耳を澄ませば

松任谷由実の唄が聞こえてきそうですが

映画の話ではありません


なんでＳＥＸするのか？


物理的刺激による絶頂という身体反応を得るためなのか

満足を得るためなのか


前者ならオナニーでいいのだろう

そのほうが調整も出来るしツボも心得ている

逝って終わり



出来れば女性にもっと重厚な満足を得てもらいたい


愛撫はマッサージからすでに始まっている

オイルの香りに包まれ

日常の中で緊張した肌を解きほぐす

経絡　リンパを整え

普段眠っている身体感覚を目覚めさせる

身体が柔らかくなると　心もほぐれる

心の中でいつもうるさい　心配性の自分が穏やかになる


身体の感覚に耳を澄ませると　日頃聞こえない身体の声が聞こえる

「ちょっと無理しすぎたかな」と足が語り

「維持になって怒ってたかな？」と肩がため息をつく

「いつも辛いのにあまり言うことを聞いてくれないね」と腰までもが不満を漏らす

そんな身体と対話をしながら　マッサージに身をゆだねると

やがて心と身体が和解する

ただただ　身を任せ　自分の身体を癒す


解きほぐされた身体の求めを　心が邪魔してはいけない


気付けば　マッサージは手だけでなく　舌も使われている

身体を解きほぐすマッサージから　子宮を刺激するマッサージへと

胸のふくらみは子宮につながり

乳房への愛撫が女性を目覚めさせる

指先への愛撫は頭につたわり　言葉の散らかりを掃除する

そして　子宮の入り口付近の愛撫は

命の源の蓋を開く

そうして溢れ出た命の源が

解きほぐされた心と身体の隅々にまで行き渡る


命の泉と化した女性の身体に

生命の種子　男の気が飛び込む

泉の中心に種子の気が触れ

泉の中心から　心地よい波紋が広がり全身にひろがる

その波紋はやがて高波となり

命の種子を飲み込んでゆく


荒れ狂う水面がやがて静まると

愛が一本　芽生えていることだろう

水面の真ん中に

蓮の花のように・・・・・