獣の祭典・・・愛してます

ベッドの上にひとり

あと少しもの足りないわたしは

自分でするしかない・・・

「あん、ふっ・・・」

気持ちはいい・・・けど・・・

はがゆい・・・

目の前が真っ暗になる・・・

目隠し・・・？

ベッドに寝かされる・・・

「えっ・・・あっ・・・」

指と舌があそこを・・・

今まで以上に的確に

わたしの感じるところを捕らえる指・・・

それを追うように動く舌・・・


ああ・・・これは・・・

体中の力が抜けていく・・・

緊張の糸が解けていく感じ・・・

「あ・・・」

叫ぶわけじゃなく

声が漏れる・・・

激しさも強さもない・・・

優しいだけの愛撫・・・

それが体の奥まで響く感じに・・・

開いていく・・・

欲しくて開ききった体が・・・

さらに開かれていく・・・

肌に触れた手が

皮膚の中までめり込んで

体の中から掻き回されるような感じ・・・

「はぁ・・・」

漏れてる・・・

濡れてあそこからあふれ出るように

おしっこが漏れて流れてる

入院中にカテーテルをおしっこの穴に入れられて

漏らし続けてる感じに似ている・・・

ゆっくりと深く・・・

体の芯まで感じる・・・

「あ、あ、あ・・・」

何もかもが漏れていく・・・

キス・・・

なにもかもが落ち着く・・・


ああ、そうか・・・

欲しかったもの・・・

違う・・・

欲しがればいつでも手に入るもの

当たり前にいつも

わたしのそばにいる

これだったんだ


目隠しがはずされ

主人の顔が見える・・・

嬉しさでしがみつく・・・

触れた部分　全てで感じて・・・

「きて・・・」

主人の全てを触れた部分で・・・

繋がった部分で・・・

息づかいで・・・

きしむベッドの音・・・

主人のとわたしのが繋がって立てる音・・・

「あ、あっ・・・き、きた・・・」

ドクドクとわたしの中に流れこんでくる・・・

そしてゆっくりと動き出す

中で大きくなっていくのがわかる

上と下の口で繋がって・・・

頭の中で

なにかが静かに弾けた・・・




真っ白に・・・・



気がついたら主人が髪を撫でてる

「ずっと撫でててくれた・・・？

ずっと抱きしめててくれてた・・・？」

答えはなくキスをされる・・・

わかった・・・

くれたんだね・・・


なんか・・・

もやもやがなくなった・・・

すっきりしたっていうか・・・

足りないものが埋まったっていうか

あと少しに届いた気がする・・・



（なるほどねえ）

みゆきさんが呟く

[なんや　わしら　ダシに使われたんかい]

松谷さんが叫んで

[健在だねえ]

田村さんが言う



全ては主人の計画通りになったってことみたい・・・

よくわからないけど・・・

うん　わからないからいいや・・・

わかってるのは・・・

わたしは一生この人といたい・・・

この人を喜ばせ続けたい・・・

それだけはわかった・・・

あのね・・・

わたしのご主人さま・・・

　　　　　　　　　　　　　　　　・・・愛してます


おまけです

一応　これで　誰でもしちゃう状態

わたしの暴走モードは納まりました

この後数日間は　あそこがひりひりして

シャワーでも痛かった・・・

1週間くらい　えっちはなしでした

あと主人がこの後呟いた一言

『暴走の反動には注意しなよ』

この意味・・・

体のことだけじゃなかったと

思い知るはめになりました

不注意に起こした行動は

自分に返ってくるんだと・・・

あと　主人　田村さん　松谷さん

この3人が揃うと

ある意味頼もしく　ある意味とんでもない

よーくわかりました・・・

それと　近況報告です

先月　会社を辞めました

理由は・・・　裏ログてきな理由です・・・

今は　次の仕事を探しながら

時々　夜　スナックのバイト

お昼は　時々　みゆきさんの気晴らしのバイトを

一緒にさせてもらってます

一度　踏み外しちゃうと

普通に戻るのって・・・

難しいね