- 名前
- まりぃ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 48歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 表も裏もアダルトとは縁遠いログでスミマセン・・・ (・_・;
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グレーゾーンという隙間
2010年09月05日 21:10
健常者、今健康な人を白、
疾病をもつ人、身体に障害がある人を黒と例えると
白とも黒とも区分されないグレーゾーンで
苦しむ患者が多く存在している。
今の身体障害の判定は、あまりに古い診断基準で
法改正が進まないまま、今もその基準で
身体障害の程度を区分わけしている。
線維筋痛症など、痛みによって体を動かして
生活することに支障をきたす病などは
障害が固定していないと判断され身体障害の
判定基準を満たさない。
したがって障害者としても扱われず、
寝たきりに近いほど
生活に支障をきたして苦しんでいても、
障害者手当が支給されない。
線維筋痛症は、
健康ではない難病なのだから、白ではない。
本来は黒のはずの病気でありながら、グレーゾーン
から身動きできないまま
全身に激痛が走る線維筋痛症の患者は
暮らし続けなくてはならない。
線維筋痛症は神経系統の病で
レントゲンやMRIなどに炎症反応などの所見が
まったく出てこないことから、結局は病として
認めることすらしない医師も多い。
本来、患者が黒として扱われ、
働けない間にしっかりと治療に
専念できるだけの手当などの支援が与えられれば
社会復帰は十分可能な可能性が高い。
しかし実際には日本では患者は医療から見放され
ているに近いのが現状。
さらに詐病扱いされたり、痛みに無理解な医師に
傷つけられ、より病状が悪化してしまう患者も
多い。
多くの医療機関で病を認知して貰えない患者は
医療不信に陥りPTSD(トラウマ)を持つという深刻な
問題もある。
トラウマを抱えた患者は、医療機関受診を
することもできないため
正しい治療が出来ないまま、
家にひきこもりがちになる。
結果的に悪化した病は坂道を転がるように
寝たきりへと患者を追い込んでしまう。
今、線維筋痛症の患者は
白でもなく黒にもなれないまま、グレーゾーン
の隙間をさまよっている。
将来、痛みと寝たきりの苦痛の日々で
やりたい事もやれずに生きていくかもしれない日々に
いつ自分が落ちていくのか、
不安な夜を過ごし崖っぷちを歩くような思いで
日々を生き抜いている。
国は、今年から身体障害者手当制度の見直しをし、
予算削減のひとつとして
三級、つまりまだ寝たきりにはなっていないが
予備軍でもある身体障害の人への手当て打ち切りを
一方的に通告してきた。
高額な医療費がかかる生活の中で、
手当てを従来どおり受けようとするならば、
二級の診断判定がされなければならない。
古い障害者福祉法のままでは、痛みによって動かない
不自由さは判定の診断材料とされない。
まともな治療を受けたくても医療費が高額ならば
治療自体を諦めるしかなくなってしまう患者は
当然、治癒の見込みが減少する。
グレーゾーンに存在する
本来ならば社会復帰して人並みに生きられる
可能性をもつ人々が
いつか自分の健康が黒のほうへいくとしても、
それまでの期間を出来るだけ長く人並みに普通に暮らしたいと
願うのは当然のこと。
何ら支援策を打ち出さないままグレーゾーンの人々を
救わないままでいれば、いずれ患者の中には
自力で生活をまかなうことも限界となり
やがては生活保護受給者にならざるを
得なくなってしまう。
そんなところまで突き落とされて社会復帰不可能な
体になってから、生活保護制度で最低限の生活だけを
守ったところで真に患者の救いになるはずがない。
国による手当の打ち切りは本当に酷い。
たかが年間二万程度の障害者手当を削るより、
議員たちが高級料亭で会食する費用、
議員宿舎の管理費、無駄なカラオケセットや豪華な
調度品などもっと削るべき財源はあるはず。
この国ではまだまだ、慢性疼痛の病、難病患者、
身体障害者への真の支援がまったく行き届いていない。
白という健康な生活をする人生にも行けず
黒に突き落とされるには不十分なまま
中途半端なグレーゾーンで苦しみ続けている
患者が 線維筋痛症では今、日本全国に
推定約200万人も存在する。
このウラログへのコメント
グレーゾーンはずっと感じてきました。
まだ治療法がない頃の名残で精神病に区分けされている病とか。
> アスカ。さん
コメント有難う御座います。病の認知度が低かったり、原因不明の病は何かと精神病のほうに追いやられる傾向がありますね。線維筋痛症も典型的にその部類です。
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