アンバランス

何もかもがグレーに見えてきそうな
迷路の中であがくような
日々に終わりを告げようとする
者たちがいる

誰かがその現実にうんざりして
真夜中に
作りかけてていたパズルのピースを
壁にぶちまけている

地下鉄の壁にはスプレーの殴り書き
地上には美しい花も揺れるているのに

何もかもが
意味を失わせようとするような
アンバランスなこの社会で

誰もが好きで迷子になったわけじゃないかも
しれないスクランブル交差点

思い思いのほうへ足早に通り過ぎるけど
本当に行きたいのはその方向でいいのかい
そこへ行き
その先どこへ進み何を得る?

ピリオドの爆弾を持って
目を伏せて歩く者がいる

現実逃避が癖になって
綱渡りゲームをしているつもりで
生きているつもりの者がいる

決して急がずに立ち止まって
誰かの涙を拭けるような自分でいられるように
誰かの愛に答えられるように
生きているか

問いかける時間が欲しいと願いながら
アンバランスな社会の時計の針に
追われて
昨日、今日と追われていく

でも
決して急ぐことはないはず
誰かの涙を拭けるような自分でいられるように
誰かの愛に答えられるように
生きていられたら

今日から明日から
きっと君は楽になれるはず
社会が君を無理やり縛るけど
抜け出せないわけじゃない
綱渡りみたいな危ない橋ばかり
渡らずに
歩める道を探そう