- 名前
- スイ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 40歳
- 住所
- 埼玉
- 自己紹介
- 恋愛感情とかわかりません。 なので友人なら友人。セフレならセフレ、そういった区別して...
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小学生の頃の話
2010年01月07日 02:05
もし、丑三つ時に襖が開いていたら覗いてはいけないよ。
祖母にそう教わったことがありました。
私が昔住んでいた家は古いというほど古くはない一軒家でしたが、裏手にはすぐに山がありました。そこは墓地と寺へ続く小道(剥き出しの土が踏み慣らされただけの道)があり、夜になると辺りは真っ暗で足元さえ見えないほどです。
家は二階建てで、その頃の私は父と二人で暮らしていたのです。当然二人で暮らすには大きすぎる家でした。階段を下りてすぐそばの居間には仏壇が置いてあり、その部屋に面した廊下を進むと外に出る扉があります。その先にあるのは小さいですが稲荷様の社です。
ある日のこと。
父は帰りが朝になると私に伝えると出かけていき、一人で留守番をすることになりました。さびしくないと言えばうそになりますが、そのころから私はゲームが好きで、夜遅くまでゲームをしても怒られないと喜んでいました。
ご飯を済ませ、二階にある自分の部屋でゲームをしていた時です。ふとトイレに行きたくなり部屋を出ました。
その先は真っ暗でした。
空は曇っていたのか月明かりもなく、近所の家々も電気が消えており、寝静まっているのが見てわかりました。周りがすべて真っ暗。怖くなってすぐに部屋に戻りましたが、トイレに行きたいことに変わりはなく、結局少し離れた位置にあるスイッチを押して廊下の電気を付けました。
トイレからの帰りのことです。
ふと、一階から明かりが漏れていることに気付きました。
それは玄関の外を照らすものでした。
消さないとだめだろうな、と思った私は一階へと降り、電気を消すと二階へ上がろうと階段へ足を踏み出したその時、ふと仏壇の置いてある部屋へ視線を泳がしてしまいました。
何かが見えたわけでもないのに、気になったのです。
上部が障子、下部が曇りガラスになっている、部屋と廊下を隔てている襖が視界に入ります。なにもない。そう安堵して視線を戻そうとした時、曇りガラスの向こう側に白い足が見えました。誰かが立っているのです。
――誰もいないはずなのに
私は怖くなって階段を駆け上がり、自分の部屋に入ると鍵を閉め、そのまま布団の中に潜ると目を瞑りました。
自分の心臓が脈打つ音と息をする音、それ以外は何も聞こえない状態が続きます。数分数十分。どれくらい時間が経ったかわかりません。
布団の隙間から外の様子を窺うと、カーテン越しに外の明かりが漏れているのが見えました。私は知らぬ間に眠っていたのでした。
朝だ。私はそれを確かめるべくカーテンを開きました。
そこにあったのは泥の手形と足跡。そして鍵の部分を何度も引っ掻いたような跡でした。
ネタバレというか後日談があったりします。
が、これを話すと怖い話が笑える話になるのでしないほうがよいかもしれない。
このウラログへのコメント
昼間に読んでても怖いので、ぜひとも後日談を教えて下さい…
こ、怖い…っ
思わずウメズカズオを想像しちゃいましたぁ~(>_<)
> ちひろさん
では後日真相を書きますな。
たぶん聞いてみれば意外と同じことがあったりしたと思いますがw
> snowさん
↑でコメントしたとおり、後日改めて載せますな。
怖いというよりは滑稽な話です。
> 茶菜さん
ウメズカズオがわからない私ですが、調べてみたらわかった。
あぁ、この絵は怖いですな。
> はるかさん
言うほど怖くないですよー。
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