ハプニングバーで・・1

「この格好で・・コート・・ですか?」
返ってくる言葉がわかっている、という困った笑みを浮かべながら
彼女は尋ねた。
「当たり前だ、ろ?」
この冬空に全裸に首輪、繋がる鎖そしてガーターベルトだけの姿は
褒めるべき姿だ。
白い暖かそうなコートを羽織る。
男はフェイクレザーの黒コートを着て襟元まできっちり絞める。
「いくか・・?」
「・・はい。」
手を取り淫らな匂いが残るソファーから立ち去ろうと歩き出す、。
隣のブースの前を通ろうとした時、
ふと先程まで自分たちの行為を凝視していたオトコのコの目が浮かんだ。
(あーあのコ達・・だな・・そうか・)
従者に目で合図をしブースの入口から中を覗き込む。
「いいですか、見させてもらっても?」
もちろん優しい声も出せるのだ。
「あっ、はい、どうぞ・・中に入ってください」
30代前半のオトコのコと20才ぐらいのオンナのコだ。
オンナのコは全裸でソファの上でM字開脚になり
やはり裸のオトコのコが指を激しく動かしている。
(フウーン、なんて熱心なのだ、彼は、)

彼らが入ってきたのは
既に我々は一つの流れを終えてブレイクしている時だった。
男の従者の姿にオオゥッ!! としてからというもの
そのオトコのコは視線を絶えず送ってきていた。
(・・まるで犬の目のよう・・・)
舌をハァハァと出し想像上の尻尾を激しく振っている犬・・
(・・ウーン・・真剣だ・・なぜ楽しそうにしない・・・)

そのコの行為は、そう・・真面目かつ退屈だった。
乳首を執拗に舐める・顔を埋めるクンニ・フェラをさせる・指二本を入れ激しく
出し入れする。
これを一つのワンセットとして繰り返し繰り返しの行為。
(なんて・・真面目なのだ・・ウーン楽しいのか、彼は、彼女は・・)

指を激しく動かしている。
(・・・次は乳首・・なのだな・・フゥーン)
見ている従者の耳元で囁く、
「コートを脱げ・・」
はい?という表情をしながらも黙って前ボタンを外し始めた。
気配で気づいたオトコのコは少し驚きながらも
「あっ、どうぞどうぞ、コートはここへ置いてください、・・
　あっ・・どうぞ、ここへ座ってください。」と
見事に従者をオンナのコの隣に座らせた。
いつの間にかM字開脚の従者。
(・・・ハハ・・)笑みが浮かぶ。
(・・・フフッ・・)従者も密かに笑う。
従者の乳首を凝視しながら
触ろうとそーっと指を伸ばすオトコのコ。
(フン・・)
鋭い声で
「おい、触ってください、だろ?」
ピクっと止まる指の進み。
(よろしいのですか?・・)と目で尋ねる従者に
(そうだ・・)と頷く。
M字開脚のままのオンナのコに
「彼氏が他の女性に触るけど大丈夫?」
本当にまだ
どのように反応していいのかわからないコなのだろう、
クックックッと笑い声を上げながら頷く。
それを見た従者の声、
「どうか触ってください・・」
その声と共にオトコのコは乳首に貪り始めた、
くぐもった声で
「大丈夫です、痛いことしませんから。」
(・・・ハハハハ・・そのセリフは合っていない・・)
従者の淫らな声が出始める。
困った視線を俺に伝えている。
(そうすると次はクンニなのだな・・・)
その狭いブースで
立っているのは俺だけだ。
そして服を着ているのも男だけだ。
ピチャピチャと音がする。
従者の股間に顔を埋めている。
オトコのコが次の作業に進んだ音だ。

ふと
オンナのコに目をやる。
下を向き動作が固まっている。
髪は黒。
メイクは薄くハンガーに架かっている服も派手では無い。
乳房は小振りでAカップぐらいだろうか、
乳首も男の子のように小さい。
こんな所よりも図書館の方が似合いそうなオンナのコだ。
「彼氏が他の女性のアソコを舐めているのはどう?嫌?」
クックックと笑いながら首を横に振る、
けっして視線を合わそうとはせずに。

その時　視線の端でオトコのコが立ち上がり
ギンギンになったモノを従者の目の前に突きつけ
従者の手を取り始めている。
(おっと・・・次なのか・・・)
鋭く低い声で
「おい、ご奉仕させてください、としっかり言ったのか?」
オトコのコの身体がピクンと固まった。
小さく首を横に振った従者だったが
男の視線を受け頷いた。
細い指を肉の棒にからめながら
オトコのコを見上げて
「ご奉仕させてください・・・」
(・・ふん・・)
「よし、いいだろう・・」
固まりが溶け一斉に動き始めた。

男の従者、
そして2匹の子犬たちが
「お許し」の命令をを待っていた。
(・・プランしたわけではなかった・・
まるで命令を待つ子犬達だ・・・)

そして・・