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最近、ふと思い当たり… 母も女だったと…

2009年05月17日 10:20

何か拍子に昔のことを思い返すことがある。そして啓示を受けたようにその思い返した事実に新たな光が当たり、目から鱗が落ちたように気付かなかった真実に思い当たる。そんなことが、ある…
多分、自分が高校生位の頃だったか、母と何気無い会話の中。いきがかりの話で。母が漏らした話がある。ちょっと唖然とした記憶。電話セールスとかの応対の話からの流れか。自分、ガキっぽい物知り顔の生意気な言い方でそんなにまともに受け合う必要なんてない。すぐいきなり切ればいいって。またかかってくるしって母。いちいちまともに対応して長々とセールスに引きずられている母の応対に業を煮やした自分の突っ込み。そのことを言い合っているうちに話が飛んだのか…
実は訪問販売の男に居直られたことがあって、と。昭和40年代前中頃位の話だったと思うが。まあ、その時代も飛び込みセールス、訪問販売などは当然あり。そういうことのトラブル、被害も多発。一種の社会問題にもなっていた。だから、もちろん訪問販売員なんてのは結構怪しい仕事。勿論真面目にやっている人もたくさんいただろうが。アブナイ人間も沢山流れ込んでいた。馴れ馴れしくするなんて有り得ない。
多分、父が早逝したあとだったと思う。まだ母も40代半ば。まだ、枯れるには早い年齢だったんだよね。"男"からすれば、十分に"女"だったはず…
母は、訪ねてくる人に無警戒なところがあった。戦前、娘時代は教師をして人。決してだらしないような人では無かったが。話し好きなところがあり、セールスなどとも不用意に話し込むことがあった。大体、首都圏近郊でも富山の薬売りとか、季節になれば三河漫才とか獅子舞などが普通に訪ねて来ていた時代。そういうことの果てではあったと思う。家に上げて、お茶を出してと。勿論自分は強くなじった。何、考えてんの!?そこで、男が短刀を畳に突き刺し金を要求されたと。とにかく、恐ろしくて…
自分はただ呆れ果てた。警察に届け出なかったのかと。仕返しが怖くて、と母。ただ、その時はそれ以上詮索しては考えなかった。犯罪者に毅然と出来ない母が情けないだけで。眠れないない夜、思い出しもしなかった過去が走馬灯のようによぎることがある。その夜は、そんな夜で。そのことに思い当たった。そうか、そうだったのか… その当時の母の年齢を越えた今の自分には良く分かる。母のその男との間に起きたこと。女は男を家に上げて…

このウラログへのコメント

  • たけ 2009年05月17日 16:05

    > オレンジさん

    コメありがとう。まあ、好意的に解釈して善意の物売りとかも多かった時代。御用聞きと話し込むなんてことも普通にあったかもしれない。それにしても…

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