- 名前
- こう
- 性別
- ♂
- 年齢
- 57歳
- 住所
- 神奈川
- 自己紹介
- キスが好きです(軽く唇を合わせ、それから段々と唇を強く合わせる感じのが)。取り柄はあ...
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『KISS NOTE』 ~1stターゲット(REV.1)~
2009年04月24日 01:27
電車を降りる時に網棚から自分の荷物を手に
その時、自分の捨てようとしていた新聞と別の小冊子が…。
あまり気にすることもなく、いつもの流れで駅の改札へ、
そうして、改札手前にあるゴミ箱の前に立ち止まり、
小冊子だけ手に残し、新聞をゴミ箱へ。
小冊子を残したのは、理由はなく、
“新聞を捨てる”といういつもの行動をしただけ。
光は手に残った小冊子を鞄のポケットに入れて、無事改札を出て、
自然と足が向かう…、いつもの居酒屋へ。
結局、『KISS NOTE』は光の手の元へ。
“こんばんわぁ~!!”、いつもの明るい店員さんの声に、
速攻“どぉもっ!!”と応える光。
“空いているとこ、どこでもぞうぞ。”
少人数用に区切られた座席があるから、あまり周りを意識することなく、
色々と楽しめるから、光はここの居酒屋が気に入っている。
“楽しめる”=“パソコン立ち上げて、ネットが出来る”
光はここで持ち歩いているノートパソコンで、ネットをするのが、
一番リラックス出来る。
ネットの合間に若い店員さんと雑談したり、
ちょっとだけ相談ごとするのが、光の日課だったりする。
パソコンを鞄から出し、電源ボタンを押して、
パソコンが立ち上がってくるのを待っている間に…、
“大生でぇ~す。”と店長がオーダする前から、
キンキンに冷えた生ビールを持ってきてくれる。
店長の笑顔とビールに、疲れていた光の顔にも笑顔が戻る。
“んじゃあ、キュウリ一本と牛すじ煮を。”
少ないレパートリーの中から、ローテーションさせているメニューを
オーダして、
“お疲れ様でした。”と独り言を言いながら、ビールを一口。
この一瞬が、気持ちを、疲れを、硬くなった身体を癒してくれる。
そうして、今日は他にもう一つ、癒してくれるものが、光の鞄の中にあった…。
一口のビールの癒しの後、運命の『KISS NOTE』が動き出す。
タバコを一服しようと、胸ポケットからタバコを出して、
最後の一本を口にくわえる。
空っぽのタバコの入れ物を両手で、ぞうきんを絞るように、
くちゃくちゃにして、、、
タバコに火を点け、深ぁく吸い込み…、
これまた、至福の一時。
ストレスをはき出すように、口から力強く煙を吐き出す。
何気なく、新しいタバコを取り出そうと鞄に手を伸ばし、
ふと、さっき無意識に鞄にしまった小冊子が気になる、光。
その小冊子を取り出し…、
“KISS NOTE?”
光は、思わず、自問自答するように声に出して、
小冊子の表紙を読み上げてしまった。
光は、そのほんの一瞬の仕草、出来事に、長い時間を感じてしまった。
!?
気づくと、さっきまで空いていた隣の席に誰かが…。
!?
さっき電車で座ってしまった時に隣で眠りこくっていた男っ!!
その男が、何者なのか、何で隣の席にいるのか、
疑問を感じながらも、光は一言だけしか言えなかった。
“何?”
誰かに言っているつもりでもなく、悲鳴として声を上げている訳でもなく、
力無く、吐き捨てられた言葉だった。
“わては、流使腐ヱ留(ルシフェル)。”
その男は、微笑むように口を緩やかに開けて応えた。
“だから、何?”
光は、錯乱状態から、もう一度力無く、吐き捨てるように問うた(?)。
“そのノート、わてのやんかぁ…。でもなぁ、拾われたら、その人の物やんかぁ…。
そやから、説明しよぉ思ぉて。”
関西弁なのか、何語なのか…、考える間もなく、
“それ、使ぉたら、おもろいでっせぇ。あんたにはお薦めゃぁ。”
“おまえは、誰なんっ??”
光も引きずられるように、訳の分からない関西弁もどきに。
“わてかいな、堕天使の流使腐ヱ留(ルシフェル)って言ってるやろぉ”
“そのノートの持ち主やがなぁ…。でも、今は違うでぇ。”
“今は、あんさんの手元にある、だから、あんさんの物やけどなぁ、
使い方教えなあかんから、こうやって、あんさんの目の前にいるんゃぁ。”
光は半分納得しながらも、まだ疑問が残っていた。
電車にいたのは、普通のサイズの人間、でも今隣にいるのは、
超、超、ミニミニサイズの人間(の形)をした男…。
手のひらサイズ。ピーターパンに出てくるフェアリーサイズという感じ。
“あなたのノートというのなら、返しますよ。でも、ノートの方が
大きいから、どうやって返せばいいんでしょうかね?”
光は普段のサラリーマンのモードに戻って、自分で何を誰に言っているか分からないまま、
真面目に質問してしまう。
“返さへんで、ぇぇんや、その代わり、そのノートで、
楽しんでくれはったら、それで、ぇえんや…。”
“楽しむって?何を楽しめばいいんです?”
これまた、事務的な質問をする光。
“KISSやがなぁ…、KISSを堪能して下はったら、それで、ぇえねん。”
と、若い店員さんが、
“キュウリ一本でぇす。”
!?
何も気づかない店員さん…。気づいていたけど、無視したのか…。
でも、このちっちゃい人間(の形)をした男を見たら、何か反応があるはず。
何の違和感もなく、笑顔でキュウリを置いていく。
思わず、流使腐ヱ留と目を合わせる、光。
“当たり前やがなぁ、そのノートを持ってるモンしか、わての事が
見えまへんがなぁ。安心しぃやぁ。”
光が納得する間もなく、
“ぇえかぁ、このノートはなぁ、ノートに書いた名前の人とKISSできまんねん。
でもなぁ、ちゃぁんと名前書かなそれは適わないで。”
“で、私は何をすれば?”
“っちぇっ、兄ちゃん面倒臭いなぁ。そやから、ノートに名前書けぇ、
言うとりまんねん。”
“そ、したら、KISSできまんねんでぇ…。
便利なノートやろぉ?”
理解が出来るような、出来ないような…。
言葉の意味は分かるが、理由、趣旨が分からない光…。
二人(?)の会話は続く…、
“じゃあ、流使腐ヱ留の名前を書いたら、流使腐ヱ留とキスするって事?”
“男同士だし、大きな人間とおまえみたいな小さい人間でキスするの?”
と真面目に質問する光。
“アホやなぁ、せっかく女性の唇奪えるチャンスを与えているのに、
なんで、わての唇をねらうねん?”
“そやから、キスした女性の名前書いた方が、得策やろ?”
“試しに、そやなぁ…、さっきのあの子の名前書いてみぃ。”
ここから、本当の『KISS NOTE』の本領が発揮される。
このウラログへのコメント
ベースは夢がかなうぞう!?w
> のりのろさん
カキコありがとうございます。
なぜか、個人的に盛り上がってしまいました。
さぁ、これからが本番というところでしょうか…(爆)。
> 仁美さん
カキコありがとうございます。
普段着の姿を書きつつも、妄想をちりばめてと…。
どこからどこまでが、普段着なのか自分でも、
分からなくなるかもしれません。
> ☆まりん☆さん
カキコありがとうございます。
ベースですかぁ…?内緒です…(笑)。
強いて上げるなら、自叙伝、私の…(爆)。
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