- 名前
- エンドウ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 41歳
- 住所
- 愛知
- 自己紹介
- 精液を溜めすぎると身体に悪いという俗説があります。 実際には常に新しい精子が作られて...
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空間
2005年05月30日 23:53
突然ですが、女性用トイレに入りました。
男性用は飽きるほど利用していますが、女性用は初体験です。
なんだか同じトイレなのに雰囲気が全然違いますね。内装はピンク基調で穏やかな雰囲気がありますし、何よりも匂いがいいですね。
いい芳香剤を使っているのか、それとも単に男性の使い方がきったねえのか。
そんな、女性用トイレを使いました。しかし決して侵入したわけではありません。
やむをえなかった理由があるのです。
エンドウさんがアルバイトをしている精肉店があるスーパーは、何ともこじんまりとした所です。
どのくらい小さいかと言いますと、入り口から全体がおおよそ見渡せるぐらい小さいんですね。
そんな小さなところですから、トイレが一ヵ所にしかないのですよ。
しかも全体で一ヵ所なので、従業員用のトイレと兼用なんです。
さて、開店準備の途中でトイレに行きたくなりました。
ちなみに大のほうです。
出勤前に済ましておくのが普通ですが、今日は寝坊したために慌てて家を出たので用を足す暇がありませんでした。
仕方ないので仕事を中断し、件のトイレへ行きました。
そうしたら、タイミングの悪いことに清掃のおばちゃんがちょうど男性用トイレを掃除しているのですよ。
トイレの構成は小便器がふたつ、大便器がひとつです。
仮に小便がしたかったのなら、おばちゃんが掃除をしていようが構わずにします。
しかし、エンドウさんが腹に抱えているのはウンコであり、おばちゃんは一ヵ所にしかないトイレの一つしかない大便器を洗っているのです。
すげー困りました。
我慢できるものならいいのですが、ぎりぎりまで仕事をしていたのでそれも限界が近づいています。
今にも飛び出しそうなものを必死に押さえ込んでいるため、脂汗が浮いてきます。
さっさと洗えこのやろう!!
行き場のない憤りが顔をしかめさせ、体を震えさせます。
もう無理。漏れちゃうワ。
と、その時。
おばちゃんが臨界点を突破しそうな俺の様子に気がついてくれました。
「ああ、ごめんねお兄さん。ちょっと時間かかるから・・・あっち使ってもらえる?今は誰もいないから」
そう言って指し示すのは女性用トイレ。
確かに開店前だから客が使っていることはないし、仮に誰かがいたとしても顔見知りの従業員なので気まずさは格段に低い。
もうなりふり構っていられなかったエンドウさんはそこへ飛び込み、ようやく一息つくことができた次第です。
さてさて、女性用トイレに入って思ったのは圧迫感があるということですね。
先に述べたように色調や匂いはいいのですが、なぜか狭苦しく感じました。
理由は結構簡単でした。狭いスペースに個室が二つあるからです。
トイレ用に割り振られた空間を単純に半分にして、そこに男性用と女性用を作ったために生じてしまった事態ですね。
男性用の小便器はご存知でしょうが、場所をとらない大きさで設計されています。
しかし個室は違いますね。便器自体の大きさはともかく、プライバシーを守るためにトイレの中にあってさらに隔てられています。これはとても場所をとりますね。
ですから、ただでさえ狭い中に個室が二つある女性用トイレは狭く感じられたのです。
しかも、男性用トイレは計三つの便器が設置できるのですが、それに対して女性用は個室が場所を食うので二つしか設置できていません。
これは回転率にも影響を及ぼします。
男性用は用途別に便器が別れていますし、比較的に数も多いですね。
しかし女性用の便器は大小兼用で数も少なくなっています。
これでは利用者が集中したときに否応なしに待たねばならない人が現れてしまいますよ。
実際、ここのスーパーではトイレの前で空くのを待っている人がいるのを割りとよく見かけます。
ここに限らず、駅構内などトイレが一箇所にしかない場所でも待機している人を目にします。
これはもう、水面下の設計ミスですね。
個室が場所をとることを考慮し、男性用よりも女性用のほうに多少広さを割り当てるべきです。
そうすれば設置数が増え混雑も回避できるのではないかと思います。
気がつきにくい構造的欠陥。
偶然女性用トイレに入ったことで少し賢くなりました。
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