セックスアピール

駅構内での出来事。
俺の少し前を女性が歩いています。
ただの女性ならわざわざ話題に取り上げたりしないのですが、この人がすごかったんですよ。
何がかというとヒップラインが秀逸なんです。
後姿だけしか見ていないので全体的な容姿はわからないのですが、お尻だけは神懸かった形をしていました。
まるでパンツルックに愛でられるために生まれてきたようなキレイな造形でした。

このお尻がまた、歩くたびにぷりぷりと左右に揺れるのですよ。
ひどく官能的です。
思わず、挑発してるんですか！？と問い詰めたくなるぐらい艶かしい光景。

しかし、同時にひとつ疑問が。
なんでこの女性はそれほどまでにお尻を振りながら歩いているのか。
むしろそっちの方が気になって仕方がありません。
この女性だけではありません。
よく見てみると、彼女のように歩いている女性は結構います。男性では皆無でしたが。

以前、なぜだかモデルの歩き方を教わったことがありました。
少し記憶が曖昧なのですが、みぞおちの辺りから足が生えているとイメージして歩くというようなことでした。
股関節の位置を本来の位置ではなく、みぞおちにあるよう意識することによって歩行姿勢がキレイになるそうです。

しかし、どうもそれとは性質が異なるように思えます。
どうもセクシャルな感じがして仕方がありません。
・・・書いていて思い出しました。
お尻に魅力を感じるのには一応根拠があるのでした。

そのまた昔、人間がまだ４足歩行をしていた時代のことです。
お尻とはオスへ向けて性的信号を発する場所でした。
ですから、それをキャッチしてムラムラっときたオスが背後からメスに迫るわけです。
これは人間の祖先だけではなく、多くの動物に当てはまることだったかと思います。
だから動物の交尾は、いわゆるバック。後背位なのですね。
まあ、体形的な問題もあるかと思いますが。逆に言えばそれに合う形で性的信号が発せられる場所がお尻になったとも考えられます。

余談ですが、人間は２本足で歩き始めてしまいました。
4足歩行のときはメスのお尻とオスの顔がほぼ直線状に並んでいたので性的信号を受けとりやすかった。
しかし直立してしまって、それを受け取りにくくなってしまいます。
そこで、それを補完するために新たな性的信号を発する場所として胸が発達したといわれています。
つまり女性の胸は、お尻を模して丸く膨らむらしいです。
本来、乳房は授乳のための器官であり、その大きさと機能に因果関係はありません。
動物の乳房なんてみんなぺったんこじゃないですか。
いやいや、胸の小さい人もいるじゃないかという意見も当然あるでしょうが、そこまでフォローできないのは申し訳ないです。
ただ、動物学的な見地から言わせると、人間の乳房の発達はお尻の代用としてのものであるとのことです。

閑話を挟みましたが、要は俺の前を歩いている女性は俺に対してセックスアピールをしているわけですね。
性の乱れが叫ばれて久しいですが、そんな乱れなら大歓迎です。
是非に是非に。

まあ、そんなわけはなく。
単純にそういう癖なのでしょう。
試しに俺もお尻を振って歩いてみました。
多少は足の運びが円滑になったような気がしますが、お尻をふりふりしながら歩く男の姿なんて見られたもんじゃありません。
二度としません。