DAY OF THE...

悲観的になるまでもなく、世界の動向は危険です。
テロだとか戦争だとか。
そうでなくても、新聞を開くたびに刺しただの殴っただの、虐待しただの殺しただの、不安要素は掃いて捨てるほどあります。
人間同士の関係はますます希薄になっているようですし、このまま人が人のことを考えられないようになったら人類は終わりかなあとも思いますよ。

むしろ、ここでゴジラやらウルトラ怪獣やらが現れて全部ぶっ壊してくれたら・・・。
もしくは、ゾンビやらエイリアンやらが現れてみんなぶっ殺してくれたら・・・。
そうなったらすっきり問題解決だと思うのですが、自分も死んでしまうので、保身から抜け出せない人間としてそれは困ります。
結局は状況を傍観しつつ、たまに干渉したりするぐらいの距離感を保っていくのでしょう。

それにしても、人類は着実に破滅への道を歩んでいるようです。
先に挙げたテロや戦争、犯罪などの危険ももちろんありますが、今エンドウさんがそれ以上に危険だと思うのはエイズですよ。
AIDS(Acquired ImmunoDeficiency Syndrome)＝後天性免疫不全症候群です。

HIV(Human Immunodeficiency Virus)＝ヒト免疫不全ウイルスを病原体とします。
性交・輸血・血液製剤などを介して男女問わず感染し、免疫機構が破壊されるために通常なら発病しない細菌やウイルスによって発病し、死に至ります。

そんなことを突然考え出したのは、服を買いに行った店のお兄ちゃんが「この前エイズ検査行ってきてさあ～」と切り出したのがきっかけです。
その流れで嘘か本当か、現在のエイズ事情を伺いました。
薬害エイズが糾弾された時期もありましたが、今のトレンドはセックスによるものみたいですよ。
特に高校生を中心として現在、猛烈な勢いで感染者を増やしているようです。

感染経路は海外に端を発します。
まず、中国やアメリカなどで小金持ちのおっさんがあちらの風俗嬢にHIVを移されます。
そこの本番系風俗はとにかく安いそうで、日本円にすると6,000円ほどだそうです。
日本では大衆店でも最低15,000円ぐらいからのスタートなので、これは低価格ですね。
グローバルにヤリたい放題。性欲が有り余って仕方がない男性なら手を出してしまうことは必至でしょう。

おっさんが保有したHIVは援助交際によって女子高生に感染します。
余談ですが、以前のデジログにて相場は3～5万円と書いたのですが、どうも更に価格破壊が進んで1万程度で行われているようです。
ソープに行くよりも安いのでこれは加速しますね。
特に名古屋の女性は日本一ガードが甘く、ちょっといい雰囲気と金をちらつかせるとすぐにセックスできるとか。危険です。

そして、その女子高生が同年代の男性や大学生などとセックスすることによって感染はさらに広がりを見せ、以降ねずみ算で増えていきます。
まさに「感染するまで、終わらない――。」ですよ。

「まさか自分が感染するはずがない」と皆思うのでしょうね。俺にもそういう部分がありますし、危機意識の低さが伺えます。
やはり、痛い目を見てからでないと気がつかないのですね。それでは遅すぎるのですが。
HIV感染なんて死刑宣告も同然ですよ。
潜伏期間こそあれどいつ発病するかわからないという恐れは抱き続けるわけですから、かなり神経をすり減らすことになるのではと思います。
一時的な肉体的・精神的快楽に命を懸けるなんて、まともに考えれば狂気の沙汰ですよ。

ただ、厚生労働省エイズ動向委員会の2004年度の報告を見る限り、感染経路の最多は同性間性的接触であり、報告地域のトップは関東地域です。
これでは服屋の兄さんの話と噛み合いません。
多分、まったくの誤情報というわけではなく、彼の周囲では海外からの感染経路が多いという話なのでしょう。
自分の周りだけでの出来事が全体に見えるというのはよくあることですからね。

服屋の兄さんは最後に、エイズ検査に行ってみることを薦めてきました。
幸か不幸か、エンドウさんは感染する覚えのあることとは無縁ですので必要ないのです。
しかし、エイズ検査に来るような人間はいわば底辺であり、そのある種独特な雰囲気を観るだけでも価値はあると力説されました。
例えば、癌になったというのでしたら仕方がないことですが、エイズになったというならやったことはほぼひとつですから世間体はとんでもなく悪いです。
そういった危うい人たちが集まっているというなら、それはまさに異様なのでしょう。

まあ、保険としてのエイズ検査もできますし、近々保健所に赴こうかと思っているエンドウさんでした。