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朝帰り

2008年11月29日 08:42

コーヒーが淹ったので二人分、カップについでベッドに運ぶ。彼女はうつ伏せの姿勢で枕に頭を置き、すやすやと寝息を立てていた。カーテンの間から差し込む光がもう朝であることを告げる。コーヒーを傍らのテーブルに置き、ベッドの中にもぐり込み、彼女を後ろから優しく抱き締めた。髪の匂い。優しい女の香りだ。耳たぶ。首筋うなじ。ゆっくりと、肌の柔らかさを愛しむようにキスをした。

私の愛撫で目覚めた彼女は振り返った。恥ずかしそうな、嬉しそうな眼。

「おはよう」

おはよう。…今、何時?」

「もうすぐ6時半」

「大変、私もう帰らなきゃ」

「おれも。・・・コーヒー、淹ってるよ」

「ありがとう」

彼女ブランケットで体を隠しながら身を起こし、コーヒーカップを受け取った。何口かすすって急に微笑んで言う。

「しちゃったね、私たち」

「…うん。しちゃったね」

「ベソさん、すごかった。私、乱れてたでしょ」

「うん。でもそこが、良かった。可愛かったよ」

「いやだぁ。恥ずかしい・・・ ご免ね。私のわがままに付き合ってくれて」

「そんなことないよ。おれも、楽しかった」

彼女はそんな私を見つめ、体を伸ばして唇にキスをした。そして至近距離でしばらく私を見つめた後、カップを置いて立ち上がった。

シャワー、浴びて来るね」

そう言って、何か身に着けるものを探している彼女バスローブを渡す。彼女は後ろを向き、それを纏ってからバスルームに向け歩き出した。



・・・・

何て、ことがある訳はなく。

昨晩は二人で楽しく飲んで普通の時間に帰宅しました。色んな話をしましたが、主に彼女外国人彼氏の話。執拗アナルを求められて困っている、という相談に乗っていました。メールを見せてもらい、それを二人で解読したり。私はその変態男と別れることを勧めました。メールの文面からするに、どうやら彼女を切りたがっているらしい彼氏。気の毒に。

という訳で。私はまた「良き相談相手」になってしまったのでした。予測されたことですが。私にとっても貴重な飲み友達なので、不満があるはずもなく。



もてないのも芸のうち。彼女の幸せを願い、家族の眠る布団にもぐり込んだベソでした。

このウラログへのコメント

  • かなさん? 2008年11月29日 08:57

    そうなの(^^;;
    もてそうですけどね♪
    でも、楽しめて良かったです(^^)

  • かなかな 2008年11月30日 04:49

    男と女なんて、どこでどうなるか分かりませんから、呑み友達がいつか彼女に…なんて事になる可能性も…♪

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