- 名前
- ベソ
- 性別
- ♂
- 年齢
- 64歳
- 住所
- 海外
- 自己紹介
- 我ハ墓守也。
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病床異夢・渚の露
2008年11月14日 16:08
しばらく私の男根を愛でていた渚はやがて意を決したように立ち上がった。頬が紅潮している。それは期待というよりも、怒りを含んでいた。意外な反応に虚を突かれた私はただ渚を見上げた。
「旦はん、昨日のこと思い出しはったら、私のこと呼んでおくれやす」
細い肩を震わせてそう言うと、渚は着衣の乱れを正し、一礼して部屋を辞した。今やいきり立ってしまった私の男根は行き場をなくし、布団の上でさらに朦朧とした意識の上で私は困惑した。
昨日のこと? 渚は何に怒っているのだ?
私は懸命に記憶の糸をたどった。昨日。私は風邪で伏せっていた。しかし夜になり一時的に気分が良くなり、調子に乗って外出したことを思い出した。気分が良いといっても所詮病人。やがて私は街頭で肩で息をし、自宅に帰ろうとするが思うに任せない。昭和の小説家のように私は路頭で嘔吐した。自分が情けない。こんなことで。しかし厚いベールが掛ったように私の意識は混濁している。そんな私を、助けてくれた女がいた。そう。思い出した。
渚だ。
路頭で汚物に塗れもがいていた私を憐れんで介抱してくれた奇特な女。それがあの渚だ。彼女がどうして私を助ける気になったのか皆目分からないが、私を自宅に連れ帰った渚は私の服を脱がせ、汚れを落とし、綺麗な寝間着を着せて布団に寝かせた。やや落ち着いた私の布団にもぐり込み、私の体をまさぐった細い指…
今やすべての記憶が蘇った。そう、渚は昨夜、路頭で悶死寸前になっていた私を救い、介抱してくれたのだ。その後、私を自宅に連れ帰った渚は私の汚れを落とし、復調させた上で私と結合を試みた。しかし私はそれに応えることができなかったのだ。
先ほどの怒りの表情は昨夜、裏切られたことへの失望、そして今日になり男の能力を取り戻した私への懐疑、侮蔑を表していたのだ。その思いと共に、昨夜くらげのようになった私自身を懸命に口に含み、何とか男の状態にしようと試みる渚の息遣い、亀頭に感じた舌触り、陰嚢をまさぐる渚の爪の感触が甦った。全裸になり私の布団に潜入し、やはり全裸にした私との結合を試みた。私の胸に当たった渚の固くなった乳首の感覚がリアルに思い出された。大きくはない乳房。そしてやはり小さめの乳輪。その先端に自らの意思を世界中に宣言するかのように励起していた渚の両の乳首。その両乳首の感触を自分の胸にふんだんに感じながらも、私は自分自身を奮い立たすことが出来なかった。やがて布団から起き上がり、決然とした様子で背中をこちらに向け、下着を身に付けていた渚の姿を思い出した。
渚。それらの記憶が蘇り、彼女の怒りの理由が明らかになるにつれ、私の中には謝罪の気持ちと、それ以上に渚を愛しく思う気持ちが昂まった。渚。済まなかった。お前の看病のお陰で、私は良くなった。私の男根は、今やお前を満足させたくて、こうして…
私は自分の男根を見降ろした。嘗てないほど怒張し、血管を浮き立たせてそれは自らの意思を主張していた。震える程に血流が流れ込み、異様な角度で天を衝いている私の男根は、昨夜の屈辱を晴らすことを訴えていた。渚。不憫な思いをさせた。私も、私の不肖の男根も、今はお前を満足させるためだけに存在している。私は寝間着を脱ぎ棄て、股間に怒張した男根を抱えて布団から起き上がった。
渚。愛しい女よ。お前は、どこに居るのだ。
全裸で男根を怒張させ行軍している私は異形である。しかし、全身から溢れ出る精気が私を突き動かしていた。既に夕闇に包まれ出した竹林の座敷。私は正気を失ったまま障子を開けた。渚は何処だ?
障子を開け、左右を見回した私の眼は、渚をすぐに見つけた。渚は私の部屋を出たところで、背を向けて廊下に座っていた。細い肩が震えている。どうやら泣いていたらしい。私の部屋の障子が勢い良く開いたのが聞こえ、びくっとしたのが分かった。私は自分が全裸で、股間に嘗てないほど怒張した男根を携えていることを自覚していた。
「渚。昨日は済まなかった。お陰で、元気になったよ。お礼をさせてくれ」
それは私の本心だった。廊下の床板を軋ませ歩み寄る私。背中を向け震えていた渚は突然立ち上がり、私に抱き付いて来た。震える唇で私に接吻する渚。彼女と舌を根元まで絡ませながら、私は渚の尻を乱暴に揉みし抱いた。渚は屹立した私の男根を両手で握り締めている。私は接吻を解き、渚に言った。
「昨夜は済まなかった。お陰で今日は、こんなに元気になったよ」
その言葉に渚は一粒涙をこぼし、意表を突く速さで膝を付き私の男根にむしゃぶりついた。両手で根元を押さえ、懸命に亀頭をしゃぶる渚。渚に男根を占領されながら私は仁王立ちになり、涙を流しながら私の男根をしゃぶり続ける渚の口内の温かさを感じ、そして竹林を渡って来る風が陰嚢を撫でて行く感触を楽しんでいた。
(続く)
このウラログへのコメント
渚さん…
寂しかったんですね…(T^T)
皆さん、優しいコメント、ありがとうございます。眠気を我慢しながら書いたので、いつも以上に文章が乱雑になったこと、お詫び申し上げます。しかしこの男根崇拝、女性に受け入れられるんだろうか?恐怖心丸出しです
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