- 名前
- 真夜中の翼
- 性別
- ♂
- 年齢
- 60歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 一緒にいて、時には刺激的でドキドキするような、また時にはホッと安心できるような素敵な...
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セックスすれば好きになれるんだろうか?
2008年11月24日 00:27
N子への想いを断ち切れずにY子と付き合い始めたのはいいが、
“このコとなら、好きになれる!”
そんな直感とは裏腹に
なかなかY子に対して恋愛感情を抱けない自分自信に
ちょっと焦りはじめていた。
“Y子とセックスすれば好きになれるのだろうか?”
そんなバカなことを考えたのも
その焦りから来たものだったのだろう。
Y子の下宿に初めて行ったのは、まだ秋なのに寒い日だった。
こたつを一緒に出したのを覚えている。
もちろん彼女の下宿はE子とは違いバスルームは無かった。
当時としてはそれが普通だった。
銭湯は歩くと10分ちょっとかかる距離にあり、
寒い日だと湯冷めしそうだった。
結局、その日はKISSすることも無く、
オレは隅に寄せたこたつに入り、Y子とは別々に眠った。
オレは横になりながら、
KISSもしないで寝てしまうのは男としてどうなんだろうか?
Y子は仮にもオレのことを受け入れてくれている訳だし、
彼女のプライドを傷つけたりしてないだろうか?
N子とY子とを比較して
客観的に見れば明らかにY子の方が素敵なのに
どうして、Y子に対して恋愛感情を抱けないのか・・・
そんなことを色々とほぼ一晩中考え続けていた。
次にY子の家に泊まりに行った時には
「今度、お父さんが出張で上京するから、
泊まれるように布団買ったの」ということで、
その布団をオレが使って寝ることになる。
Y子のことを好きになりたいという思いと
Y子の期待(オレの勝手な思い込み)に応えたいという思いが
オレにせめてもKISSぐらい“してあげなきゃ”という
そんな義務的で間違った感情を生んだ。
KISSぐらいだったら、傷つくわけじゃないし
軽い気持ちでしたって・・・
KISSをしても恋愛感情は一向に湧き起こらず
Y子を愛せないという焦りは募るばかり。
Y子はそのオレの焦りを「セックスしたいけど言い出せないでいる」
と誤解したらしく、「今夜、大丈夫だよ」とささやいてくれた。
オレはそれ以上Y子を傷つけたくなくて
その晩、抱いた。
セックスしたからといって、その相手を愛せるようになる
そんな訳は無かった。
そんなことは初めから分り切ったことだった。
だから、ずっと躊躇していたのだ・・・
オレはその日から卒業式の夜までずっと
Y子のことを愛している振りをし続けることになった。
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