裏面。

この黒いバック地がだいいち良くない。
裏のあなた自身を書きなさい。それしか書いてはいけません。
そう言われているみたいで。
脅迫されても裏の自分なんて書けない。

そもそも裏って何だ？

毎日毎日自分は彼女とセックスをしたいと妄想している、か？
20代の頃はたしかにそんな日々もあったっけ。
でもいまはそんなことはどの程度のものかが解ってしまって、その行為自体にはさして関心を持たなくなっている。

幸か不幸かはべつとして。。

女性が好きだ。
けど、女性はモノではない。当り前だけど人だ。
自分は人がどこか苦手だ。
苦手なくせにそんな“人”を求める。
理想の人をいつもどこかで探している。。

そんな人はこの世界には居ないのかも知れないくせに。

居ないと決めてしまっては生きて行くモチベーションも下がるのかも知れない。けれど必ずどこかに居るはずだと毎日探し続けてばかりいては、すぐそばに居る大切な人のことを見逃してしまうのかも知れない。

セックスの合う人だけが理想の人ではない。当り前だ。
向かっている方向の近い人が理想だと言えるのかも知れない。？

方向が近くて意見がほんとうに一緒だと思ってシアワセな日々を過ごしていたのに、ある時期から少しずつ互いのズレが見えて来て、ちょっとしたことでも違いを大きく感じ始め、あのシアワセだった日々がまるで嘘だったように、がらがらと二人の関係が崩れて行ってしまった…なんてことは、男女の関係のなかではよくある話。

何となく一緒の方向を見ていて、でもお互いに違う場所を歩いていて、だけどいつも近くにいる間柄。とか…
まるで別々の世界を生きてて、でもお互いのなかにお互いが必要としている何かが存在していて、どうしても離れるわけに行かない間柄。であるとか。。。

分かりません。
分からないです、何が理想なのか。

......

何をそもそも書いていたのか、だんだん自分でも解らなくなって来ました。裏の自分、ではなくここに書いているのは本当の自分です。

表も本当の自分。
裏も本当の自分。

昔のLP盤のA面B面みたいなのが理想だな。
なんだかよく解らないこと書いているな、オレ。。

本当のことばかり言ってると、人から嫌がられます。
それだけは確かです。
本音とタテマエ。
その使い分け。

大人の条件…

何か解らなくなって来ました。

......

ステファノ・ボラーニの“PIANO SOLO”を聴きながら寝ます。

…おやすみなさい。