- 名前
- ヤヨイ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 51歳
- 住所
- 大阪
- 自己紹介
- あ~・・・ ごめんなさい 何もないの~(゜_゜>) 。。。。探してみます?な~んてね(笑)
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恋心は変態
2008年07月30日 22:29
この不可思議な大きな心象宙宇のなかで
もしも正しいねがひに燃えて
じぶんとひとと万象といっしょに
至上福祉にいたらうとする
それをある宗教情操とするならば
そのねがひから砕けまたは疲れ
じぶんとそれからたったもひとつのたましひと
完全そして永久にどこまでもいっしょに行かうとする
この変態を恋愛といふ
そしてどこまで進んでもその方向では
決して求め得られないその恋愛の本質的な部分を
むりにもごまかし求め得やうとする
この変態を性慾といふ
-宮崎賢治 春と修羅 「小岩井牧場」よりー
この詩集は何度読み返しても、奥深い言葉の羅列と、ときには解説が必要な、彼の造語が数多くあるので、飽きない一冊である。
自分ともうひとつの魂、つまりは愛する人の心とが完全・そして永久にどこまでも一緒に向かいたがるのが変態行為であって、それが俗にいう恋愛にあたり、その思いが叶わないもしくは無駄だと気づいた挙句に起こるごまかしの気持ちが性欲であるという、本質をついた言葉には沁みるものがある。
自分以外の心を欲しがるのは、万来よりの願いでありながら、無茶であるのだと、賢人は語っている。孤高の男性の言の葉は重く、哀しい。
このウラログへのコメント
四天王寺さんで・・・かめさんに・・聞いてみよう・・
宮沢賢治がこんな事を言ってたのですか。
深く勉強になりました。
性とは簡単に語れない欲望ですね。
うまいこと行くのも人生
行かないのも人生やね
だから面白い(^_-)
> 霞龍さん
そんな哲学を私も感じます。童話が著名ですが、詩も感銘するものが多い。花巻の「注文の多い料理店」にも機会がありましたら、お寄りになれば楽しめると想います。
初めまして。初日から読ませて頂いています。深いですね。性欲は恋愛の誤魔化し?否!一体不可分と思います
> けんじさん
コメントありがとうございます。この詩は難かしいけれど惹かれます。自分以外の魂を求める変態が恋愛である。。確かに無駄・無理なのを承知で一緒になりたがっているんですね。
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