- 名前
- ヤヨイ
- 性別
- ♀
- 年齢
- 51歳
- 住所
- 大阪
- 自己紹介
- あ~・・・ ごめんなさい 何もないの~(゜_゜>) 。。。。探してみます?な~んてね(笑)
JavaScriptを有効にすると、デジカフェをより快適にご利用できます。
ブラウザの設定でJavaScriptを有効にしてからご利用ください。
覚醒(めざめ)
2008年07月24日 23:40
仕事上、発注やクレームや契約事項の打ち合わせやらで、上司から任された部分は、立場は平ながら、直接業者さんやSEさんと電話やメールのやり取りをする。
そんな中に東京の洋書専門店のYさんはいた。「5年後は定年ですわ」と闊達に笑う容姿は、まだ40代でも通るくらい。話術も巧みで嫌味のない、できるおじさまといった印象を初対面で受け、クライアントとして接して、4年が過ぎた。足げく出張してくれ、精力的に働き、夜の大阪に呑みにゆくのが楽しみだと語っていたが、残念ながら何度誘われても、当時から業者との癒着の懸念から、お茶を共にするのも届出がいる堅い職場だったので、誰一人笑って誘いをかわすだけ。
一昨年、ミナミでバッタリ会った。考えてみれば私自信が勧めた店だったのだが、他大学に赴いた彼の予定なんて知る由もなく、偶然に出会ってしまった。もう互いに酔ってもいたし、互いの仲間の同意も得て、合流して以来、仕事的にもその会社と近くなっていった。だから禁止なのだと、深く実感しながら、談合できる程の権力を持たない私だからと、その後は事ある度に、その店で飲むようになった。割り勘主義なので、問題もなかろうと。
そして昨年、シマを変えて、私の東京研修のときに、本郷のお勧め店に連れていってもらい、ミナミと同じようなペースで呑み、同じ頃合にお愛想してもらい、ホロ酔いのまま、夜道を歩く。土地勘がまったくないので、当然駅に、私のホテルに向かえる駅を目指していると信じてYさんに追いてゆくと、湯島の男坂・女坂に人影がまばらに。
「あの二人はこれからホテルにしけこむんですよ。ほら、アレも!」Yさんが似合わない大声を出す。「我々も、そう見られてるかもね。出てきたのか、これからなのかってさ」卑猥とも取れるカン高い声で囁く。違和感を感じた。でもまさか取引先の人が、有り得ない。。。
思いのほか、立ち並ぶホテルに見向きもせず彼は坂を下る。
そうだよね。娘ほどの私なんかに。。。恥ずかしい自分の疑いを隠すため、遅れないように追いていった。
徒町の駅が見える。でも彼は「夜の上野は綺麗だから」と逆へと。さっきの誤解をきずかれないようにしたかった私には断るすべがない。まだ21時。夜風は気持ちがよかった。
よもやま話しが止まらない。丁度、私の上司のテレクラ事件の露見で、夫婦間が大変だった話題で盛り上がった。
「Sさんも、どうしてそんなミスしたんでしょうね」と問う彼に私は言った。「さあ?バレた理由はわからないけれど、入りはわかるよ。まだ男でありたかったんよ。終わりたくなかったんよ、多分」と受けたとたん、前をゆくYさんの距離がかわった。
グっと引き寄せられ強引に抱き寄せられていた。耳元で荒い呼吸と「我々ももっと東京で深くなろうよ」という声。
凄い力。酒とタバコと汗のにおい。苦しい、どうしようともがいた。こともあろうに、私は謝りまくっていた。
「ごめんなさい。私、誤解させて、ごめんなさい。違うの!相手じゃないから!」最後には力をゆるめさせるためバタめいて泣き声の一歩手前になっていた。
突然、自由に体がなる。しばし無言のまま、お堀のベンチに座るYさん。「あーあ、勘違いさせるんだもん。立場ないな」
私にしては珍しく、これにはキレてしまった。
「は?私が誘いましたか?いつどうやって?そっちこそ、仕事で付き合ってゆく関係をナニ考えて行動してるん!」
無言のまま。へたりこんでいるYさん。私はもう言葉も何も待たず、駅らしき方向に戻る。と、数歩目に、立ち上がる気配がした。「上野の方がいいです。送りますよ」
今度はソフトに腕をとられた。
私はその頃、夫婦としてみせかけしか成り立っていない生活を余儀なくされていた。勿論、Yさんは知らない部分。
淋しい。女としてこのまま枯れてゆくのは切ない。そう想わないことがないくらい切羽詰まっていたが、その日を境に軽微な変化が生まれた。
Yさんに抱きしめられたとき「困ったことになった。どうしよう」しか頭になく、彼の臭いも力も嫌ではなかったのが克明だったから。でも断じて、彼に恋愛感情は微塵もない。潜在でも絶対ないと言い切れる。だったら男の力づくを嫌悪しない私は何?淫乱?誰でもいい?それほどまでに追い詰められてる?
抱きしめられて、心が満足したら、その代償として望まれるままに身体を開ける?愛していると偽りを言える?
この愚問は、いまこの刹那まで持続している。私を救ってくれると熱い手をくれる貴方。貴方の腕の中でも、私はいいのだろうか。本当は旦那の体温を熱望している女は、貴方自身を締め付け、喜ばせることはできない身体。
でも、また新たな変化が訪れているのかもしれない。動かないと何も生まれないといわれた。じゃ、動かせられるだけの情不足?約束も言葉もいらない。ただ、いま飢えた私は本当は「誰」でもいいのか、「貴方だけを捜していた」と涙できるためのステップをこわごわ進んでいるのかを証明するべく、ドアをたたくときを選んでいる。
(ウラにしては、まったく色の足りない話しをナガナガと済みません)
このウラログへのコメント
理知的な人なんですね。
自分が持ってる感性に身をゆだねるのも悪くないかもしれないよ。
実話ですか(>_<)
でも 女性であり続ける為には 必要な 部分ですよね…
男も 一緒ですよ(^_-)
下心を隠す事は出来ない。その前に紳士たるべきポリシーがあるのが男だと思う。同じ目線で見つめあいたいな
コメントを書く