離婚後１０～抱きしめたい～

つづき・・・・


あの夜の出来事。

俺が若かりし頃なら、
友人や職場の同僚に自慢でもしてただろう。

なんかね・・・
今は離婚直後ってのもあるんだろうけど、
浮かれてのろけ話なんか出来ない。

相手がまだ１９歳なのも
俺のどこかで罪悪感を感じさせる要因なんだろう。


「もうメールもこないだろう」と感じた
あの３月上旬の夜から

二日後・・・・


夜の１０時頃だろうか。

携帯にメールの着信が。

またあの娘からだった。目を疑ったよ。

「今日会えますか？」って、ね。

前回の使い回しのような短文だ。


驚きと同時にいろんな疑問も沸いてきた。

が、嫌われていなかった安心感やら
喜びですぐに頭はいっぱいだった。

この日も俺は仕事なので

「会えるけど、また２時ぐらいになっちゃうよ」
なんて返信をし、
またまた会う約束をしたのだった。


今考えれば、
会う約束をしたこの時点で俺の目的は、
彼女の体だけだったのかもしれない。

また彼女を抱きしめたい。

どうしようもないよね・・・俺は・・・。

でもこれが正直な感情なんだよね。

離婚直後で謹慎するのが正道なんだろうけど、
それを頭で理解しててもさ・・・
抑えきれないこの気持ち。


仕事を終え帰宅。急いでシャワー浴び
彼女の元へ向かった。

待ち合わせの時間までには十分間に合うのに、
信号待ちの時間がじれったくやたらと長く感じた。
この日だけは・・・・・・

またいつもの銀行前で彼女を拾った。

「久しぶり」なんて言う彼女。

二日前に会ったばっかりじゃん・・・・
なんて心で思いながらも、

「久しぶりだね。元気？」なんて返す俺だった。


どこに行きたいのか彼女に尋ねたが、
俺にまかせるとのこと。

もう俺の腹は決まっていた。

いつものような会話をしながらも
俺はあのコインパーキングに。

ここで彼女が拒むようなら諦めたが、
そんな様子は全くなかった・・・・。

そして、
二日前と同じ場所に車を停車したのだった・・・



つづきは後日に・・・・