みどり-52

ソファに横になってる
気がついた
前のカーペットに座って頬に手を当ててくれている

「気がついた?・・・どうしたの?」
「一緒に居させて、傍に置いて・・・お願い」
「だから引っ越して欲しいと言ったのに」
「昨日家に帰って、一人になって・・・寂しくて夜、
　ずっと泣いていたの」
「此処で住む?」
「来ていい?」
「勿論、大歓迎・・・その代わり、最悪の場合、
　離婚しかも子供にも
　会えなくなるよ、覚悟有る?」
「昨日、決心したの、どうなってもいいと」
「分かった、私も覚悟する」
「えっ?・・・貴方も」
「当たり前だよ、知佳だけにさせない、私は離婚手続きをする。
　知佳は少し様子を見た方がいいと思う。
　まず子供さんと話し合う事」
「そうする。　二人に軽蔑さけても仕方が無いわ、あたし」
「そうでも無いよ、きっと・・・娘さんも息子さんも
　分かってくれるよ」
「そうかなー?」

　　　　　　　・・・つづく