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西山荘のご案内・その6

2008年02月17日 19:15

西山荘のご案内・その6

 西山荘の案内の目玉の一つに、心(白蓮)の池があります。
光圀公は、「書と人の心は、裏からも見よ。」との戒めから、心の文字を逆さに見た形の池を造りました。
これは、心を裏側から見ても潔白(正直)な人は、友人に値するのだよ、と教えられています。
そのようなお考えから、泥の中の君子とも言われる、白蓮をこの池に植え、楽しまれました。
ちなみに、通常築山というものは、庭園には一つだけだそうですが、ここでは、御殿の前の庭に二つの築山が造られていて、それらが、「心」の二つの点をあらわしているのですよ。
 また、西山荘は、薬草・薬木の宝庫です。
庭園のいたるところに薬草・薬木が植えられていますが、その一部をご紹介しようと思います。
まず、浜梨(はまなす)は果実にはビタミンCが豊富に含まれることから、 いわゆる健康茶などの健康食品のど飴など菓子に配合されていますよ。
きささげは実を食用や薬用(肝臓薬)に利用しています。
香李(かりん)は、果実が黄色に熟し、ぜんそくの薬となりますね。
山査子(さんざし)は、実は赤く熟し、心臓病の薬となりますよ。
光圀公は、西山荘自給自足の生活を営むためにそれらを植えられたのですよ。
ちゃんと、生活の知恵も身につけられていたのですね。。

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