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妄想100物語

2007年12月23日 20:46

妄想100物語

Chapter 1 <奈菜美>

あれは私が14歳の冬の出来事でした。
あの事件さえなければ私は普通の女でいられたかもしれません。

塾を終えた私は一人、通学路を一人歩いていました。
その辺りは街灯も少なく、日中でも人の通りも少ない場所でした。
しかし、通い慣れた道で、家の近所でもあったので特に不安も
感じたことはありませんでした。

その通りの一角にもう10年以上も前から空家となっている廃屋
ありました。その空家の前を少し過ぎた角にさしかかった時の
ことです。

いきなり背後からタオルのような布で口をふさがれ、背後から
羽交い絞めにされました。一瞬何が起こったのか理解できません
でした。おそらく恐怖で口をふわがれていなくても声も出なかった
だろうと思います・・・

髪を引っ張られ、腰を抱き込むように体を引きずられながら
私は廃屋に連れ込まれました。玄関は鍵がかかっていません
でした。男は急いでドアを閉め、中に入ってすぐの和室の畳の上に
叩きつけました。

そこで私ははじめて男の姿を見ました。見たこともない中年の男
でした。男は息荒くしたまま、作業着風の服のポケットから
荒縄を取り出し乱暴に私の手首を後ろに回しきつく縛りました。

「んんっ!! んっ! んー!!!」

手首の自由を奪われ、汗くさいタオルが口をふさいで
息もうまくできず、ただうなり声を上げるしかありませんでした。
それでも土とほこりだらけの畳の上を芋虫のように体をくねらせ
逃げようとしましたが・・・


                      つづく(‐*‐)

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