水を知らない魚のように

「不思議の国でアリスと」を観てきました。
ルイス・キャロルのアリスが基本となっていますが、主役はタイトルの通り、アリスではありません。

前回観た戦争映画で心が重く暗くなってしまったので、明るいやつを観たくてこれにしたら大正解でした。

ざっくり、就活で悩む女子大生が、VRテーマパークの中でアリスと出会い冒険する、というお話。
あんまり子供向けではないけど、リアリストの大人向けでもない、でしょうか。
心の疲れた大人向けの絵本、って感じでしょうか。
まあ、割と行き当たりばったりで突拍子もないストーリーですが、原作のアリス自体がかなり奇想天外な設定なので、それを踏まえればこれはアリですね。
奇妙すぎてついて行けない、なんてレビューもたくさんあったけど、それがアリスの世界じゃないかと。

お話は単純だけど、丁寧に作られていて、作画も絵本のようで美しかったです。
終始、非現実のメルヘンの世界に引き込まれた人なら、きっと楽しく感じられる作品ですね。
そしてエンドロールで流れるセカオワの主題歌で現実に戻っていくのです。
てか、最初はセカオワの主題歌から注目した映画だったんですけど、ちゃんと期待を裏切らない内容でよかったです。
まだ公開されたばかりなので、これから観る人も多いでしょうね。