あげくの果ては拝み神頼み

昨日、日帰りで東京まで行ってきました。

関東在住の旦那の弟が、心不全で緊急入院したと連絡があったのが6月10日。
義弟からの電話で「病院に任せるので遠方の家族は来なくてもいい」との旨を義母は真に受け、わざわざ上京して看護はしないことにしていました…この時点で私的にはツッコミどころ満載なんだが。

だって、わざわざ行かない理由は「お父さんの世話があるから」という。
義父は腎臓が悪くて透析を受けていますがそれ以外は元気なので、世話は正直、数日程度ならヘルパーに任せるか、ショートステイに行かせれば済む話で、そんなことより心臓を患った息子が心配じゃないのか？
私の弟も関東在住ですが、弟が関東で事故に遭って入院した際、当時まだ存命だった母は準備もそこそこに上京し、1ヶ月くらい弟の入院中の面倒を見ていたので、母親ってそれが普通だと思っていたのに。
なんかズレてるというか、薄情というか。

しかし病院から直接、連絡がありました。
「心臓弁膜症の手術をするので、決して簡単なものじゃないし、遠方だが家族の誰かが来ることはできないか」と。
まあ、病院的には、全身麻酔の手術をする場合、家族による何枚かの「同意書」が必要で、その手続きのために来て欲しいのでしょうけど…それ以前に心情的に行く気がない義母はやっぱりおかしいと思われたでしょうね。

とはいえ、義母を単独で関東に行かせるのは不安しかありません。
義母の父は靖国神社に祀られているので、未就学児の頃に1回だけ東京に行ったけど、その後は全く行ったことないという義母には、新幹線を降りた後の乗り継ぎ行動はおそらく無理。
それで旦那が同行することになったんですが、義母と旦那はあまり関係がいいとは言えません。
もし仕事を振り替えられるなら一緒に行ってくれないか…と、私のところに話が来たわけで。
私だって関係はよろしくないんですが、義弟の緊急事態なので何とかしよう、ってことで。

新幹線の車内でケンカにならないか心配でしたが、義父の1日分の食事を用意するために3時起きをした義母は、車内では爆睡しており助かりました…。

病院では、入院している義弟に会うことができましたが、以前に会ったときよりも20キロ近く痩せたようで、ガリガリにやつれてしまっていました…その姿を見て、やっと義母はもっと早く会いに来ればよかったと思ったようでした。
やっぱりこの人は頭が弱い、と思う、失礼ながら。
目先のことしか考えられないからそうなります。

その後、主治医や執刀医から話をしてもらいましたが、かなりのオオゴトです。

●4つある心臓の弁のうち、1つが機能していない
●そのため一部で血液が逆流しており、今は強めの薬で抑えている
●薬は永久的なものではないので手術が必要
●弁が動いていると手術できないので、一時的に心臓を止める作業がある
●手術が成功する確率は95％で、100％ではない
●本人の腎臓があまり良くなく、術後に透析になる可能性が20％ほど
●全身麻酔と輸血が避けられないので、副反応などのリスクもある

本人も一緒に話を聞くことができたので、そこまで深刻な事態じゃないのかもしれません。
私は両親の治療の際、本人には内緒の話で何度か呼び出されて落ち込みましたから…。
しかし簡単な内容ではないことは明らかです。
そして医師は「術後に誰か付き添ってあげることはできませんか？大きな手術だから」と言いました…当たり前ですね。
その質問に「夫の世話があるから無理です」と答える義母…何考えてんだよ。
でも、もうツッコミません。家庭事情と割り切るしかないです。

いろいろなリスクの可能性の説明を受けた上で、手術や輸血や全身麻酔の同意書には義母がサインしました。

病院の周辺にはこれといった観光名所はないけど、スカイツリーが遠くに見えました。
義弟の手術が成功し、早く元気になりますように。

朝から4時間弱かけて現地の病院に行って、説明を受けて、また4時間弱かけて帰宅…せっかく東京まで行ったのに、一切観光せず、東京らしいグルメも味わわず、お土産もひとつも買えず、ほぼ移動で終わった1日でした。
せめて何泊かして、手術に付き添ってあげたらいいのに、と私が気を揉んでも仕方なく、義父の世話のためにまた帰宅の新幹線で爆睡する義母…もう何も言えないですね。
いやこれを読んでいるの皆様の中には、義母が正しいというご意見もあろうかと思いますが、私はいろいろあって義母を客観的に見れなくなっているので、ひたすら病気の義弟が気の毒で仕方ないのです。
とっくにいいオッサンになっている義弟ですが、心臓を手術するのは心細いに決まってます…よね。

ともあれ、心身共に疲れました。
ほぼ座っていただけの1日なのに、疲れました。