ちょっと何言ってるかわからない

コンタクトを入れるときは必ず左から。

こんばんは。玉こんにゃくです。

一口コンロの狭いキッチンで料理をしている動画をよく見ます。
顔出しはされていませんが、まだお若い女性が会社に持っていくお弁当や作りおき、夕飯をつくる様子がメインです。

四角い卵焼きフライパンの半分の面積に卵液を流し入れ、たった一つの卵でできる卵焼き。揚げないコロッケ。きれいに包まれた餃子とぐちゃっと握って包まれたワンタンなどなど、工夫の凝らされた料理の数々。
さぞやきっちりしていて、完璧な生活を送っている、要は私とは真逆な方なんだろうなぁと思いきや、字幕のところどころにあふれるユーモア！
ご飯をお弁当箱に入れるときに「玄米」の文字がくるりんと回転したり、材料どうしがしゃべっているかのような字幕だったり、彼女が実は心の中に野口さんを飼っていて、野口さんのように面白いもの好きだということに気づきます。

料理を通して作者の人となりがわかるのです。
ただの料理動画なんてつまらない。

そして「つまらない」と断じられることの恐ろしさ。我々は普段、軽々しく「つまらない」ど断じがちです。YouTubeを見て「つまらない」、バラエティ番組を見て「つまらない」、ニュースを見ても「つまらない」。
コンテンツを消費する側ですからどんな感想を抱いても自由ですが、自分が生み出したものを「つまらない」の五文字で評価されたとき、私たちは打ちのめされる。二度と立ち直れない。
だから心の中に野口さんを飼うことが必要なのだと思います。世間の荒波をくぐり抜けて生きていけるように、親指一本で殺されないように。

この世界で生きることはもしかしたら簡単なのかもしれません。何でも面白がれる感性を持つこと。

私たちは今こそ野口さんになろう。

ちなみに野口さんがたまちゃんのことを心の中で「たまちゃん」と呼んでいることを知ったとき衝撃を受けました。