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「ワンダーランド あなたに逢いたくて」レビュー☆

2024年07月27日 00:26

「ワンダーランド あなたに逢いたくて」レビュー☆

タン・ウェイ、ペ・スジ、パク・ボゴム主演他。死んでしまった人や昏睡状態になってしまった人など、もう話すこともできない愛する人を人工知能をつかって再現し、対話することができる画期的なサービス「ワンダーランド」。幼い娘に自身の死を知らせず、ワンダーランドにサービスを依頼するバイリー(タン・ウェイ)。事故で昏睡状態となった恋人のテジュ(パク・ボゴム)を宇宙飛行士に復元し、地球宇宙との仮想恋愛を行う幸せな日々を過ごすジョンイン(ぺ・スジ)。AIの両親に育てられ、顧客サポートする主席プログラマーのヘリ(チョン・ユミ)と、彼女の部下で新人プランナーのヒョンス(チェ・ウシク)。ある日、奇跡的に昏睡状態から目を覚ましたテジュは、自身のAIの存在に混乱する。一方、バイリーはサービスの終了によりエラーを起こし始める。愛を“きっと”蘇らせることができるサービスを取り巻く人々の愛と希望、そして悲しみを優しく紡いでいく人間ドラマ

5/10点!!韓国ドラマ班総動員の豪華キャストで公開前から話題になっていた本作。なんか、テーマの割に深堀りしておらず、それぞれのエピソードも描き方が浅いので、全体的にふわっとしてる普通の近未来ファンタジーに仕上がってしまった感じ。韓国お得意の見ごたえや衝撃のどんでん返しがないから、拍子抜けする人が多そう。コン・ユメンテナンスAI役で出てた。本作を観て、こういう人の死に関わるサービスはすべて別れを受け入れる為の準備に繋がっていく気がした。突然の別れじゃなくても、人の人生は短く後悔がないなんてことはないから、やり残した後悔の回収や「もう大丈夫」と前に進む為にあるサービスなのだろう。人の精神的強さはそれぞれ違うから「もう大丈夫」な時期はすぐかも知れないし、一生こないかも知れない。けど、虚構の中にリアルを感じた時、人は愛は今も目の前に確かに存在していることを知るのだと思う。とはいえ、ジョンインとテジュカップルみたいな状況は難しく、好きな人が二人に分かれたら、自分の愛も二つに分かれてしまう気がした。そして、そこから二つの愛の物語がスタートしてしまうのは必然。それは虚構ではなくリアルだ。だからこそ、テジュは偽物と人生を進めてしまったジョンインにショックを受けたし、ジョンインはワンダーランドのテジュの気持ちを慮り、別れがたく感じた。人間だろうとAIだろうと、大切な人と気持ちを交わすというのはそういうことだと思う。エピソードが少ないのだし、その辺りをもっとガッシリ描けていたら、しっかりした人間ドラマになっていたと思うので、残念。こういうサービスがあったら使うか?と問われたら、高額でなければ、私はお墓参りとかと同じような感覚(大切な人に話をしに行く前提)で使うと思う。そして、気持ちの整理がついて前進できるようになったら手放すと思う。アプリスマホゲームの進化系って感じかな?2024年劇場未公開・NETFLIX公開作品。

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