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8月初旬。青空が広がる爽やかな日。

2007年07月13日 00:42

外回りの途中、彼女の昼休みに合わせて電話をした。
けじめをつける決心をして。

あなたは他人の気持ちを分かろうという気が無い。俺が嫌だということを平気で、何度も何度も繰り返しやる。俺だけではない。うちのフロアの何人もがあなたを好きになり、お互い気にしつつ口説き合戦をしてる。あなたが帰る用意をすると、俺の部下がそわそわしてあなたを追いかける。
約束も守らない。「人間性疑うことは、お互いしない」と約束したでしょ?
全然守られてない。

もうお前とはやっていけない。

ごめんなさい、キスのことは反省してるし、凹んでる。もう酒は一滴も飲まん!約束破ったら殴ってもいい。男の子が私を好きになるのは勝手やろ?私は誰とも付き合う気は無い。時間作れないのは悪いと思ってる。でも、生活のためには仕方ないんや。お金であなたに迷惑かけるのは嫌やし。
うちのことがもう嫌で、顔も見たくないんやったら、うちはただの「事務員」になる。

・・・俺は別れる意思を貫こうと必死で努力した。

「もう、会わないほうがいいよな」
「ほんまにこれで終わりなんやね・・・残念過ぎるわ」

俺のシミュレーションどおりの成り行きだった。
しかし・・・

「あなたが俺をどう思っているのか、これからどうしたいか、ちゃんと冷静に考えて言いなさい。言えないなら、メールでくれ」

・・・は?・・・は?

俺は自分を疑った。まだ未練があり、助け舟を出している。信じられない自分がいた。

電話を切ったあと、泣いた。30過ぎの男が。
青空は澄み切っていた。

真夏の昼下がり、俺は冗談抜きに泣いた。自分の不甲斐なさに。

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