フライング・キッズ

大きめの車が玄関に停められ


スチュワード（執事長）「おはようございますお嬢様（私の事）。お時間でございます」

と、お迎えに来てくれました



乗り込んで、次に向かうはバーミンガム


ンッフッフ



本日土曜（もう日曜ですが）、娘たちが帰って来るので


・バーミンガムのおうちのお隣に住むおじいちゃん夫婦（エドワード）

・ロンドンでお世話になってるおじいちゃん（ジョン）

・事務所のボス


で、空港までお迎えに行くんですよ



1時間ほど走って、お隣さんを迎え


ボスは直接空港へ行くと言うので、もう一度ロンドンに寄りおじいちゃんを同乗させて


トータル3時間ほどワクワク過ごしながら、ヒースロー空港に到着




車を待機させ、ボブその他の護衛に囲まれながら


到着ゲート前へ



既にボスは到着していて、私たちを待っていました

挨拶もそこそこに

※会話は全て英語です
ジョンおじいちゃん「さて、そろそろ着陸するころだ。さあ、皆さん。お迎えにあがろうではありませんか。さあ、スチュワード！」


スチュワード「はい旦那さま」


そう言うと、到着ゲートを逆に入っていくスチュワード


私「何してんの！？そこ入ってもいいの？？」


スチュワード「お任せください」


いや、答えになってね～よ




～2分後～



お偉そうな男性「お待たせいたしました。さあ、こちらからお迎えにおあがりください。」


そう言って、ジョンおじいちゃんに挨拶をする男性



私「ねえスチュワード、あの人は誰？」


スチュワード「20年ほど前は、ただの空港職員でしたな。今は職員を束ねる側まで出世したようでございます」


・・・偉い人なんじゃないの？


スチュワード「旦那さまのお名前を行使すれば、刑務所でさえ無施錠にできますよ」


人生初！！到着ゲートから逆走してお迎えです



荷物受け取りを横目に、税関を端っこに捉えつつ


職員さんの案内で、ドンドン歩みを進め




ロビーの向こうに、飛行機



そして、10秒も待たず「Mom～～～!!!!!」の声



2人の娘たちが元気いっぱいに走ってきました


そして、ほぼ人身事故のようなハグ



アン「帰ってきたわ！！寂しかったでしょママ」

リリー「私たちも寂しかったけど、ガマンしたのよ」


うん、元気で良かった



お帰りの挨拶をしたのちは、一緒にお迎えしてくれたみんなに1人ずつ挨拶をして回り


とりあえず飛行機の出口なので、邪魔になるので移動


ジョンおじいちゃん「スチュワード、この子たちの・・・」

スチュワード「心得ております。さ、お嬢様方。パスポートを私が預かります」

そう言って、2人からパスポートを預かるスチュワード


そして横にいたお偉い職員さんに渡し


職員さんダッシュ



2分もしないうちに、スタンプが押されたパスポートを持って、帰って来てくれました




入国審査も特権でパス・・・権力って怖い



スチュワード「どうせ審査ゲートを通ります。2度することが1度になっただけです」


ま、たしかにゲートは通るし



一般・外国籍・外交関係と分かれたゲートの横を


何も審査せず素通り





首相みたいじゃん！！


お偉い政治家みたいじゃん！！


ゲート素通りって、アクバさん（バーレーンのお友達）のとき以来です



ジョンおじいちゃん「いいんだよイチゴ。この行いに何か問題があるのなら、私宛に連絡がくるだけだ。
アンとリリーは私の可愛い孫たちも同然なんだ、文句は言わせないがね」


ジョンおじいちゃん「さあ、おうちへ帰ろう。正面に車を待たせてあるからね」


お偉い職員さん「サー、よろしければお孫さんとの憩いのお部屋をご用意いたしました。ぜひそちらで・・・」


ジョンおじいちゃん「いらん、家に帰ってこの子達とのんびり過ごしたいんだ」


お偉い職員さん「フライトでお孫さん方もお疲れではないかと思います。ケーキと紅茶をご用意してありま・・・」


ジョンおじいちゃん「いらん！！さあ、帰ろう。そうだろう？イチゴ」


ケーキの言葉に目を輝かせる私、そしてそれを見たおじいちゃんは


ジョンおじいちゃん「うん、ケーキはいいな。私は甘いものが好きだ。イチゴ、それにみなさん、
少し休んで行こうじゃないか。ああ、君（お偉い職員さん）、心遣いをありがとう。」


アン「ママ、おじいちゃんは完全にママの言いなりね」


私「そんなことないよ、おじいちゃん甘いもの好きなの知ってるじゃない」


リリー「ママの顔色を伺ってから、意見を変えたわ。飛行機でも話してたの、サーはママの言う事に逆らわないわって」


私「だってケーキだよ？空港で出てくるケーキって、気にならない？」


アン「さ、行きましょ。みんなで少し休んで、それからたくさんおしゃべりすれば良いじゃない」


そう言って、案内されるまま豪華なお部屋へ




お部屋で大きなケーキをみんなで食べながら談笑し


しばしの休憩をしたあとは、ジョンおじいちゃんのおうちへ




車が編隊を組み、仰々しく走る様は


外国の要人が来日した時のよう（おじいちゃんもこの国の要人ですが）



おうちに着いてからは、徐々にお客さんや私の勤務先の同僚も集まってくれて


大食堂にて、手巻きずし



この手巻き寿司でも、ちょっとしたことがあったのですが


それはまたの機会に




娘が帰ってきて、ご機嫌の土曜日でした