- 名前
- イチゴちゃん
- 性別
- ♀
- 年齢
- 42歳
- 住所
- 茨城
- 自己紹介
- 毎日元気に働いてます ゆっくりだけど、はっきり喋ります^^ 嫌がらせを受けていたの...
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先のこと~その1
2018年10月29日 12:56
真面目に、いたって真剣に
アン(娘の仮名)とリリー(仮名)が、「こういう男性に惚れるべき」談義をしていた。
優しさ・思いやり・経済力
色んな「条件」なるものが、2人の口から出ては議論し
「なかなか(そんな男性は)いない」という結論にたどり着いた。
2人が私に聞いてきた。
「ママはどんな男性が、恋する相手になるの?」(どんな男性が好みか?の意味)
私も真剣に、2人に教えた。
まず
・ママは未婚(結婚経験なし)だから、どんな男性が「最上」かはわからない
・「最高の男性」は、自分自身で決めて、自分の目で見て見つけなさい
・「自分が得する」ことを前提に、恋人を探そうとしてはいけない
と、最低ライン守るべきことだけ、しっかり伝えた。
私の経験から、2人に少しだけ長い話をした。
子どもが1人、ショッピングモールで迷子になっていた。
その子は泣きじゃくり、スカートの裾を握り締め
全力で泣きながら「ママ~!!!」と泣いていた。
私は彼とデートの最中だった。
彼は、つないでいた私の手を離し
その子の元へ駆け寄って
「どうしたの?ママがどこか行っちゃったの?」と話しかけると
私の事を忘れ、その子と一緒にママを探しながら
インフォメーションセンター(迷子案内をするところ)へ行ってしまった。
しょうがなく着いていく私を忘れたかのように、女の子をあやしながら手をつないで歩く彼
程なくして、センターの呼び出しを聞いて子どもを捜しに来た母親に子どもを託し
私の元へ戻ってきた。
私「ちっちゃい(幼い)子に優しいね~。それとも女の子だから優しいのかな?」
と、少し皮肉交じりに聞く私に
彼「だって、あの子泣いてただろ?」
と答える彼。
(小さい子に優しいんだな~)と思った私。
月日は流れ、ある観光地をデートしていた私たち。
紅葉が綺麗で、温泉を楽しみにしながら
遊歩道を仲良く歩いてた。
30分ほど歩いて、綺麗な景色を眺めたり写真を撮ったり
自然を満喫している私。
少し離れたベンチに、70は超えたであろう女性が腰掛けて俯いていた。
横を通り過ぎると、女性は涙を流していた。
彼は私とつないでいた手を離し
彼「こんにちは。どうかなさいました?足、痛そうにしてますね?」
彼女は涙を流しながら
女性「ああ、ごめんなさいねぇ。昔、夫とここに来たことがあって」
女性「一昨年亡くなってね、思い出に一人で来てみたんだけど。
もう足があがらない歳でねぇ、転んじゃったときにくじいたみたいなの」
女性「昔は夫がねぇ、助けてくれたんですけどね。寂しくなっちゃって」
そう話す女性に優しく接して
彼「よし!私が背中お貸ししましょう。さあ、どうぞ」
そう言って、女性を背負って今来た遊歩道を戻る彼。
女性「ああ、ごめんなさいねぇ。奥さん?(私のほうを気遣って)旦那さんにこんなことしてもらっちゃって・・・」
私「大丈夫ですよ~。さあ、戻りましょう」
そう伝えて、遊歩道口まで女性を背負って戻った彼と私。
お礼をたくさん伝えられて、照れくさそうにする彼
その後、車に戻る道で
私「年上が好きなの?ずいぶん親切だね」
と、また皮肉たっぷりの私
彼「だって、あの人泣いてただろ?」
(年配者にも優しいんだな~)と思った私。
地元の大きな花火大会
ずっと楽しみにしていた、大きなイベント。
浴衣を着て、彼と仲良く歩いて
打ち上げの近くまで来た私たち。
出店はたくさん並び、人は溢れ
いいポジションを探して歩く私たち。
座りながら見られそうな場所を見つけ、持ってきたシートを広げ
陣取って座り、大きく開く花火を見ていると
横で同じく浴衣を着た、私と歳が同じくらいの女性。
しゃがんで足元を探り、何かを探している。
その顔は、涙が流れ
花火が開くたび、雫が輝いていた。
彼は私の横から立ち上がり
彼「こんばんは!どうかしましたか?」
女性「あ・・・大丈夫です」
彼「いえ、横で何かされてるな、って見えたもので。何か探してるんですか?」
女性「指・・・指輪・・・落としちゃって・・・」
彼「じゃあ、探しましょう!!」
さすがにこれは、私は(ムカっ)ときた。
(何で他の女に優しくするの?)
(今は花火を見る時間じゃん)
(何か下心あるの?その子可愛いもんね)
彼は私に「一緒に探せよ」と言うわけではなく
ただひたすらに、花火そっちのけで
女性と一緒に、指輪を探してた。
一人残された私も、しょうがなく指輪探しに参加し
20分くらいで、彼が指輪を見つけた。
彼「あった!これですか?」
女性「ああっ!!?それです!!!」
何度もお礼を言って喜ぶ女性を他所に
私は一人立腹。
花火大会が終わって、帰路の間
何であんたが探すんだよ!?と言葉責めした。
私「何!?ああいう子がタイプなの?ずいぶんご親切だこと!!」
と、皮肉しか言わない私
彼「だって、あの人泣いてただろ?」
このとき、私はいろんな事に気づいた。
彼は、いつだって「泣いている人」を助けただけで
私に「俺は優しいんだぜ」のアピールをしていたわけじゃないことを。
いつだって、「あの人(子)泣いてたんだぜ?」
しか、理由にしなかったことを。
幼い子が迷子だったときも、たまたま女の子だっただけで
もし男の子が泣いていても、彼が同じことをすることは想像できた。
遊歩道で助けた女性だって
もし男性だったとしても、彼は背負って遊歩道を降ったであろうと想像できた。
花火大会の日だって
もし中年男性が指輪をなくして泣いていたとしても
彼はきっと、一緒に探したであろうと想像できた。
そして、どれもこれも
同じ女性として、私が彼より先に気づくべきことだった。
頼れる親が見当たらなくて不安になる子の気持ちだってわかるし
最愛の人との思い出を大切にしながら、足をくじいた痛みだってわかることができたはずだし
きっと彼氏から貰ったであろう指輪をもし私が失くしたら、同じく泣きじゃくるであろうから。
それと同時に、気づいた。
迷子になった幼い女の子に、私はヤキモチ妬いてない
足をくじいた年配女性にも、私はヤキモチ妬いてない
でも
指輪を失くした女性にだけは、私はヤキモチを妬いていた。
それは
・何で彼女がいるのに、他の女を見てるの?
・何で他の女の変化に気づくの?
・彼女が横にいるのに、他の女を見るなよ
っていう、あからさまに醜い嫉妬。
でも、そんなの彼には関係なかった。
「泣いていたから」という理由だけで、涙を止めに行った。
女性視点での話をしてしまうが
もし、同じ状況にみなさんがなったとしたら
最後の「指輪を探す女性」だけは、助けないほうがいいと思う。
彼女としては、ものすごく嫉妬するし
最悪、別れ話にまで発展しかねないと思う。
「いいことをしたのに、何で?」なんて通用しない。
こっち本位での話をしてしまえば
「何で私以外の女を見てるんだよテメー」という、大義名分があるから。
下心がある・ないの問題じゃなく
「他の女を助ける(自分と似通った歳相応の女)」ことが気に喰わないのだ。
私も、幼い子に嫉妬なんてしない。
年配の女性にも、嫉妬なんてしない。
でも
歳相応の女性(私の場合、指輪を失くした女性)には思い切り嫉妬してるのだ。
裏に続きます。
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