すれ違いの純情

私がどこにいようが

仕事中であろうが、就寝中であろうが


・いつでも電話してきていい


と言っているので、遠慮せず電話やメール、メッセージを送ってくる娘

もちろんリリーにも、同じことを言ってあります



形式上では、私にも弟がいるのですが

何度も周知してますとおり、私は「家族」というものを幼少期から経験しておりませんので

今の我が家＝私にとっての「スタンダードな家族の在りよう」でございます



アン（娘の仮の名前とします）もリリー（ガンガン使ってますが、本名ではございません）も

どちらも平等



で、普段は仲のいい姉妹のようであっても

意見が食い違ったり、相手が何かしら間違ったことをすると

すぐに姉妹ゲンカ


我が家のルールでは

・叩く、蹴るなどの肉体的攻撃は一切禁止（破ったら食事抜き＆相手に誠心誠意の謝罪）

・相手の嫌がる報復禁止（苦手なものを相手に見せ付ける等）

・身体的特徴を持ち出しての攻撃禁止（目の色、肌の色、体型など）

・相手の能力を見下すことの禁止（私のほうが勉強ができる、などの自慢含む）



など、様々なルールを設けています


そりゃ、生きてるわけですから

イラっとした、ムッときた、様々色々あるでしょう


相手が悪くないのに、相手に当り散らすこともあるでしょう



それでも、喧嘩＝NGにはしないのですよ


好きに揉めたらいいんです

ただ、怒りっぱなしはNG


家族ですからね、ギクシャクしながら生活するのもイヤでしょうし

言い過ぎた、と自分が感じたら「相手に謝る」ことも大事



先日は、お風呂のことで2人が大ゲンカ


お風呂掃除は、我が家は当番制にしてるので

私も含め、3人が日替わりでしっかり洗ってます


そんなある日、当番は娘だったのですが

自己論文を暗記し、発表するという課題が出されたらしく

そのためにお風呂掃除する時間が、いつもより少々遅れたわけですよ

それを察知したリリーが（私が代わりに掃除してあげよう）って、親切心でしてくれたけれど

娘は（暗記したあとに、私がやろうと思ってたのに）と激怒



この段階だと「リリーが代わりにやってくれたんだから、ありがとうって言っておしまい。でしょ？」


と、日本人の多くは考えるかもしれません

ですが、ここは契約の国イギリス


当番＝出来ることを前提とした契約

なわけですよ



つまり、娘にとっては


ママ（私の事）から見たら、（私は約束を守れないダメな子）という評価がつく


と思っちゃったんですね


たかがお風呂掃除、そんなこと思わないよ

と伝えても、アンには伝わりません



方やリリーは、ただ親切心でお掃除を代わったわけでなく


ママ（私の事）はこういうとき、「他の人が代わりにやってあげる優しさが大事」って思うはず。


って考えたそうなんです




つまり

アンは（ママの中で、私の評価がさがる）ことを恐れ

リリーは（ママの中で、私の評価があがる）ことを期待した


というわけなんですよ



じゃあ、どう解決すればいいのか


そんなもん簡単ですよ



「私（ママ）に何かしらの評価がされることを期待したり、恐れたりするな」と伝えれば、それで解決です


ママが一番！とかって考えて

家の中で絶対王政を強いてるわけじゃないんですよ

ましてや、我が家は会社だったり学校だったりするわけでもないし

何より、”人の評価に左右されるようなことはするな”



私は兄弟やら姉妹やらがいない環境と同じで育ったので


姉が妹へ、とか

妹が姉を、とか


姉妹だけの思いやりには、正直疎いです

が、しかし


相手を思いやる気持ちや行動は、わかるつもりです


相手がかわいそうだから、とか

大変そうだから、とか


そう感じた、思ったから「行動した」ってほうが、とても大事


そして、そこには謝罪ではなく

「感謝」と、それを伝えることが不可欠なのです



私に突き放され、2人きりで話し合って、お互いに自分の悪かったことを謝りあって


遺恨を残さなかった2人


ケンカしても、終わったら仲良く



そして


いつもの楽しそうで嬉しそうな笑い声溢れる感じで

今日もまた、電話してきてくれぃ