- 名前
- 松田文学男爵
- 性別
- ♂
- 年齢
- 60歳
- 住所
- 東京
- 自己紹介
- 僕はアンドロイドなんだ。 アンドロイドだって夢は見る。 でも、それはキミたちのように...
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【お題日記】本の帯ってどうしてる?
2018年06月13日 21:55
先週はカラマーゾフの兄弟を読んだので、今週は趣向を変えてレヴィストロース。
レヴィストロースの「悲しき熱帯」は人類学の専門書にもかかわらず、文章の美しさで一般にも読まれてベストセラーになったわけですよ、フランスでは。
日本では講談社学術文庫から翻訳が出ているのだけれど、これが本当にひどい翻訳で、
翻訳がひどい本は世の中に星の数ほどあるけれど、この悲しき熱帯の文庫版翻訳はひどい翻訳四天王の筆頭をはるくらいひどい。
初めて読んだとき、最初の3ページくらい読んでも何が書いてあるのか全く理解できなくて、自分の頭がおかしくなったのかと思ったくらい。
とにかく、日本語の単語が並んでいるのは確かなんだけど、それがどこにどうつながっているのかがわからない。
アハ体験かよ。
こういうことが起きる理由は単純な話、翻訳を持ち込まれた大学の先生が学生に丸投げしたということ。
あの翻訳レベルだと学部生がやったのではないかと思う。
よりによって構造主義の入り口にあるような名著でやらかすんだから責任は重いよ。
海外の本を読んで難しいとか訳がわからないと感じた場合、自分が悪いのではなく翻訳が悪い場合が多い。
難しいとかつまんないと感じたら別の翻訳を読んでみるとよい。
アハ体験したいときは講談社学術文庫の悲しき熱帯を頑張って読んでみるとよい。
よくはないけど。
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