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カラマーゾフの兄弟

2018年06月06日 20:29

ついにドストエフスキーカラマーゾフの兄弟に手を出してしまった。
10年くらい前に新訳が出たから読んで見たいとは思っていたのだけれど。

さすがに新しいだけあって読みやすい。

カラマーゾフの兄弟面白い人にとってはめちゃくちゃ面白いけど、面白くない人にはめちゃくちゃ面白くない。

小説としてよくできているとも思わない。

ただ、キャラがそれぞれ立っているので、自分の物語内での立ち位置がわりとはっきりするのでは。

自分はもちろんイワン・カラマーゾフ。


物語前半は、見事な曲線美をもつ妖艶女性を父と長男が奪い合う、しかも長男は美人のフィアンセがいるのに、その彼女を次男に押し付けての上で、というわりとしょうもない話だ。

ドストエフスキー欠点だが、一人一人のセリフ回しが長い。
たまに誰が話しているのかわからなくなる。


昔はドストエフスキーは難しいイメージがあったが、今読むとそんなこともない。むしろわかりやすい。

例えば、ドストエフスキーと会話することがあったら普通に話ができてわりと対等に議論ができる感じ。

これがプラトンだとそうはいかない。一方的に教えを請う形になりそう。


この差はなにかというと、ドストエフスキーは普通の人間が思い悩むレベルで思い悩んでいるということ。

だから何も解決はしない。

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