- 名前
- ユリ
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- 年齢
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- 東京
- 自己紹介
- 見た目細身の天然ってよくいわれます。でもけっこうしっかりしてます。自分的に。映画と読...
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「万引き家族」レビュー☆
2018年06月10日 22:46
リリー・フランキー、安藤サクラ主演他。盗んだのは、絆でした。高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治(リリー・フランキー)と信代(安藤サクラ)の夫婦、息子の祥太(城桧吏)、信代の妹の亜紀(松岡茉優)の4人が転がり込んで暮らしている。彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝(樹木希林)の年金だ。足りない生活品は、万引きで賄っていた。ある日、近くの団地の廊下で凍えていた幼い少女(佐々木みゆ)を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていく―。様々な家族を描き続けてきた是枝裕和監督が描く、新の“つながり”とは何か、を問う衝撃の感動作が誕生。
10/10点!!最近の是枝作品は昔のフワフワとは打って変わってパンチの強い作風が前面に出てますね。それぞれの登場人物の会話の端々に消えない傷が垣間見えて、心が疼きました。家族の形どうこうより、相手の現在や未来を思いやった台詞が、心に刺さりました。カンヌにいく監督の作品は総じて、俳優頼りなものが多く、本作も、リリー・フランキー、安藤サクラ、樹木希林の三本柱が凄い相乗効果を生んでいました。あれがアドリブだなんて、奇跡の連続を観ているみたいでした(そりゃ、カンヌ獲るわ(*^¬^*))産後一本目の安藤サクラをこの役にキャスティング出来たのも奇跡みたいですし。女は産んでなくても母親になれるのだなと改めて突きつけられたというか、信代の母性や愛情深さがほとばしっていました(*^¬^*) 血の繋がった「家族」という集団でなくても、寝食を共にし、相手のありのままを愛し慈しむ、とても近い距離で互いの思いやりを感じ合う。そんな、現代には失われつつある「家族」の形が、本作にはありました(*^¬^*) それぞれの会話の端々に「ああ、この人たちのことをもっと知りたい。」と思わせる深みがあり、これで終わりではなく、治、信代、祥太、亜紀、凛の現在の痛みや歩む未来を、ずっと感じて観ていたいと思わせる愛に溢れた作品です。家族の一員になれるというか・・・。あと、松岡茉優ちゃんのスタイルの良さにくぎ付け(笑)日本人男性って、ああいう地味めなんだけど、よく観るとかなり可愛い、脱ぐと凄い女子高生、好きですよね(爆)そういう、日本の貧困問題や性社会の闇も見事に映し出していました。あの時の台詞や表情、追いかけて叫んだ名前、心を突く余韻が波状効果のように涙腺を刺激してきます(;_;)苦手だった是枝作品がどんどん好きになる今日この頃です。2018年公開。
このデジログへのコメント
10/10点ですか!
この作品と河瀬監督の『Vision』のどちらを観に行こうかと迷ってて、
「やっぱり、『Vision』を観に行こうっと』と思った矢先だったのに…
迷うなぁ…
> pekopokoさん
「Vision」はコンセプトが不明過ぎるのとカンヌに招待されなかったので、今回はDVDスルーかなぁって思ってます。余裕があったらいきますが。
> はるさめスープさん
えーーみてください(笑)カンヌ効果かいつもより混んでましたよ。
> GRAYさん
是枝さんお好きですか?是枝さんのアート系作品が苦手な方だとちょっとって感想も出てますが、概ね好評みたいです。
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