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あるということ

2017年02月07日 14:49

我輩は猫である

私は~である。


人はこうやってアイデンティティ確立していくわけだけど、

私は~である

の裏側には

私は~でない。

が必ず対になっている。


つまり、私が自我確立すればするほど私は「ない」=「無」に取り囲まれていく。

こうして人は「私」を持つと同時に「虚無」に取り囲まれる。

これが人間が孤独を感じる理由。


このジレンマはどうしようもないのかというとそうでもない。


「ある」という動詞には二種類あって


私は~である

という使い方の他に


私がある


という使い方がある。


この違いは大きくて、


私は~である、の前提として、私がある

つまり、私の性質を規定する(私の定義)以前に単純に私が存在するという事実がある。


私がある、ということには他を否定する要素がない。

純粋に私が存在するだけだ。

私が存在する。あなたが存在する。

否定するよりむしろ私もあなたも同じように存在する。


ここには無がない。


そして、あるものはあるのであるから、存在する私は常にある。


生きているとか死んでいるという変化を超えて私は存在する。

このデジログへのコメント

  • RyuTa 2017年02月07日 19:10

    佳いですねー

    一言言わせてもらうと
    改行による強調効果は期待できません。
    スクロールに手間がかかるだけで、「水で薄めた」感じになります。
    その証拠に
    一行ログの方がインパクトがあったりするわけです

  • 松田文学男爵 2017年02月08日 22:10

    > RyuTaさん

    ゆっくり読んで考える時間を、それと、ほんとはラテン語で考えてる部分があるのでスペースあけてるんですよー

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