- 名前
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- 「元」がつきますが一応プロの小説家。現在、 カムバック目指して修行中です。 そんな私...
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アナタの知らないブラック職 後編 「自衛隊よりキツい!」
2017年02月04日 21:13
前編の続きです。
しかも。
私がいたのは、十階を軽く越える巨大な大学病院だったので、
研究室やら資材室やらいろいろあります。なので、
「この部屋は、一切何も触れずに通過しろ」
「この部屋は、鍵を開けて中を覗いて点検。ただし入るな」
「この部屋は、中に入って机一つ一つの点検までしろ」
などなどいろんなパターンが、ひとつのコースの中にバラバラ多数!
加えて、「部屋」以外にも、防火設備やら警報装置やらの点検も
含まれており……もちろん、コース自体も1種類ではなく……
それで。
手際が悪くて時間がかかったら、箱の中の紙でチェックされて叱られ。
早くやりすぎると、以下同文。
まあ。
大抵、余裕がありません。一コマ、つまり一時間、「ギリギリで『走る』の手前」
と言えるぐらいのペースで早歩きし通しで、部屋や設備の点検をし、
夏場であれば汗だくになってヒーヒー言いながら詰所に帰ってきて、
前回述べました通りの、超精密チェックを受けて注意されるという……
そしてそして。
こんな仕事で、「24時間勤務」「36時間勤務」なんてのがゴロゴロあり、
あるいは夜勤明けで朝に帰宅し、その日の夜から夜勤入り、
なんてこともあったりして。
一応。
夜中には3時間、仮眠時間というのがあります。
が。
前述通り汗だくなのでシャワー浴びは必須ですし(ベッドが共用なので強制)、
報告書も書かねばならず、それらで時間を食われた上で、
先輩との2段ベッド。安眠などできやしません。
で何か非常事態が起これば叩き起こされます。
そんな激務で。
給料は手取りで20ジャストぐらい、という……
私の実感では。
肉体的な疲労度だけで言えば、
介護職の中で一番キツい、特別養護老人ホームの仕事よりも上です。
その代わりに、あっちは精神面のツラさが大きく上乗せされますが、
それでも総合的ツラさでどちらが上かは……悩ましいところ。
そんな職場なので。
掛け値なしに、毎月一人は辞めてましたね。
中でも印象的だったのは、自衛隊に4年間在籍してから
転職してきたという人。
「自衛隊での日々より、ここでの生活の方がキツい」
と言って、辞めていきました。
つまり「軍隊よりも過酷な生活」ってことですよ。
ネクタイ・スーツ姿で出勤するサラリーマンが。
どう思います、これ。
私の、過去の、数多い転職歴は。
正社員という話だったのがパート扱いにされたとか、
給与未払いが続いたとか、大体そういうものですが。
ここは例外。ここだけは純粋に、「仕事がキツいから」辞めました。
でも、これは決して、私の根性が足りないからではないだろ、と。
声を大にして言いたい。おそらく、この仕事を続けたら寿命を縮める。
真面目にそう思います。
せめて高給であれば、貯金の為に1年とか2年とか限定で頑張る、
と最初から決めて働くこともできましょうが。
そんなことは全くできない薄給ですし。
もしも。
ご近所ご親戚、お知り合い、ましてご家族などが、
ここへの就職を考えてるなんてことを発言したならば。
全力で、止めてあげてください。
「日本で一番有名な、誰でも絶対に知っている、警備会社」
です。
☆☆そりゃまあ一応……☆☆
部署、派遣先、によっては違うこともありましょう。
私も、メインである大学病院以外での仕事が時々ありました。
そちらの方では、ずーっとただ突っ立ってるだけ、
しかも少しは休憩時間がある、なんてラクな現場もありました。
しかし。
そんなところに配属されて、そこにずっといられるという
保証はなし、です。
このデジログへのコメント
わかりますぅ~
仕事って、、給料をとるか
楽さをとるか
人間関係をとるか
難しいですよね(((^^;)
> はぎんちょさん
全てがOKな仕事なんて、そうそうありゃしないってことですな。
しかし逆の、「全てがNGな仕事」は案外ゴロゴロしてるものであり、
その一つがこれ。というお話です。
す、すごいですね。でもそんなオリエンテーリグみたいな警備だとかえってちゃんと点検できないんじゃないかと思っちゃいますね
> とめをさん
そーなんですよ。多分、手段と目的が入れ替わってしまったってパターンでしょうね。
より厳しく、よりキツく、と追及していった結果のこと。
そりゃもう体育会系でしたから……
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