- 名前
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鍋をしながら観た『2/2』
2016年10月27日 05:48
おはよう\(^∇^)/
DVDで『2/2』を観る
掴めそうで掴めない
虚と実が入り乱れる
摩訶不思議な逃避行
ラストはみゆきサンぽい
中島みゆき初の長編小説『2/2』
(幻冬舎刊)を中京テレビが映画化。
みゆきサンは元々、本を書いたりもしていたが、エッセイに見えて方々に仕掛けを凝らしていた。
基本は、自分の身の回りの出来事、回りにいる身内の喜怒哀楽だが、愉しげな語り口の中に、時として
ドキリとする瞬間を垣間見せる。
そして《小説》と銘打たない小説『女歌』『泣かないで 女歌』を書いた。
今までのエッセイと同じく、みゆきサンご本人の語りで、ご本人の体験の体裁を取りつつ、ホラーあり、社会派あり、泣かせる話あり、と一人称の小説としても読める短編集。
ノンフィクションとフィクションの狭間を漂う、不思議な作品。
説明は、最小限。
何処までも自分や他人の行動する様を描きつつ、実は伏線も張ってある。それが又、最小限の張り方。
話の骨格、実は骨太だけど、血肉の通った人間の描写が全体を覆い、全くそれを感じさせない。
みゆきサンの歌もだけど、人の振る舞いを細かく描き積み重ねてゆく《モノラル》な部分がモノを云う。
その後、完全な小説にも挑戦する。
そして、やがて『夜会』が始まる。
歌でも、ドラマでもない独自の舞台。
そこからのフィードバックが、長編小説『2/2』。ホラーとも、サスペンスともつかない分類不能のロードムービー。
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