国語辞典にのせたい言葉を挙げて

【静機】⇔『動機』
キエチーフ⇔モチーフ

この【静機】という言葉の意味と概念が必要



巨匠開高健が書いていた言葉(造語・新訳)

『動機』については犯罪、そして近年「モチベーション」なるカタカナ語がその意味も曖昧に使われている。

『動機』が行動に関する思考や理由とすると、

【静機】はその行動や思考をした自分の理由


開高健はそれについて『輝ける闇』という文学作品を書いた。

内容に関しては『食べる、眠る、やる』この人間の三大欲求についてとことん突き詰めて濾過して搾り取れるものこそが【その人間の生きる静機】となる。。。がテーマだそうだ。

※この本持ってるけど読んだことないからわからないんだけど(笑)


モチベーションを上げる方法
モチベーションを維持する方法
目的を達成する為のモチベーションの持ち方


だんだん胡散臭くなってくる「キラキラワード」のオンパレード(笑)

『動機』ある裏側には必ず【静機】があり人として自分を知るにはこれが重要である。。。というのを文学的に記したのが開高健である。

老子はこれを【道(タオ)】
孔子はこれを【徳】
仏陀はこれを【悟り】
イスラム教・キリスト教・ユダヤ教はこれを【神の導き(教え)】
とした。


この【動機】「モチベーション」の対義語は国語事典には載ってない。



攻殻機動隊の「少佐」の言葉

『他人と自分を隔てる顔、区別する声、体そして思考』
『情報が画一化し、組織も画一した規格で統一された時に【自分が自分である確かなものが存在し得るのか？】』

という【静機】の意味に近いセリフを言う。


これを疎かにしてるから社会は乱れる。と老子は書き遺している。


「人間は小賢しい知恵を使い強者が弱者からあるもの全てを奪い取り、身綺麗にして格好ばかりつけて偉そうにしてる。弱者は全てを失って細々と生きる社会」
これを
「盗人の栄華」
というんだよ。


キエチーフとはフランス語やドイツ語(その近辺の言語)でしか使われないらしい。

イギリスは貴族社会が根底にあり民族問題もあるから【静機】はあまり語らないのだろう。


アメリカは【静機】＝「国家の繁栄」っていうのがあるから
国家元首たる『大統領選挙』に夢中になるんだ。
アメリカンドリームがアメリカ人の【静機】なんだろうね。

それももはや多民族国家となり「アメリカンドリーム」は喪失したので『強者こそが正義
』『正義を行う者が強者』という幻想に入り込んだ。


日本は【静機】となるものは【日本人】というものだから本来「モチベーション」という概念から最も遠い存在なんだけどね。

【日本人】＝【個人(自分)】≒【静機】
なのだから
一番見失いやすい。

これに突け込まれたのが「グローバリズム」という『ワールドワイドなビジネス』


『グローバルな人間になる。』これで自分の【静機】を棄てた。


攻殻機動隊の映画作品の１つ『イノセンス』で

『シーザーを知る為にシーザーになる必要はない。』

『グローバルな人間になる為に日本人をやめる必要は無い』だったんだけどねぇ。

見事に日本人は【静機】と【正気】を失ったんだよこの２０年で。。。


しかしこれもまた１つの通らなければいけない道なんだろう。


開高健と吉本隆明は奇しくも同じような事を書き残してる。



『日本人が外国語を学ぶのは良い事。』
『そしてあらゆる国々を訪れるのも大変良い事。』
そして
『最後に日本の文化と日本語が世界に通用する時代が来る。』
『日本が世界の中で主権国家と成るのはその時である。』
『だから時代に泳がされる必要はない。』
『向こうから訪ねてきて丁寧にもてなせば良いんだから。』

敗戦というこれまでの世界が１８０度変わった事を多感な時期に過ごした人達の見方は達観してる感じを受けるな。。。

そして改めて


日本語の【静機】


これについて考える必要があると思うんだけどね。