- 名前
- ぱすかる
- 性別
- ♂
- 年齢
- 73歳
- 住所
- 福島
- 自己紹介
- 中身は40代。 気が弱く臆病だが、ココロは獰猛。
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自然治癒力
2015年12月31日 12:08
病気の治療法を求めない
僕は以前潰瘍性大腸炎を患っていました。潰瘍性大腸炎を治したい、どうすれば治るか、そんなことばかり考えていたときには玄米菜食にハマったりして、ろくな事がありませんでした。病気は治るどころか、どんどん悪化していき、ついには死ぬ直前まで行きました。
僕がこの病気を克服することができたのは、病気を治すことをあきらめたからです。
病気を治したいという気持ちから解放された結果、病気が完治してしまいました。
逆説的なお話しですけど、これが真実です。
そしてその経験から、僕は病気の治療を求めることはせず、指導でもまた病気が治るかどうかという話は一切しません。
僕の話を聞きつけて、
「先住民食で潰瘍性大腸炎が治りますか?」
という質問はもとより、
「先住民食でダイエットできますか?」とか、
「糖尿病が治りますか?」とか、
「アトピーが治りますか?」とか、
「向精神薬の断薬ができますか?」とか、
色々な相談を受けます。
しかしそういった質問には常に、
「先住民食は病気の原因を取り除き、人間本来の健康を得るための食事法です。
もうすでになってしまった病気を治すことを目的に作られた食事法ではありません」
と答えています。
病気になってから救われようとしても、誰も救えないし、僕も救えません。
自分を救えるのは自分だけ。自分の病気を治せるのは、自分の中にある自然治癒力だけなのです。
先住民食誕生のきっかけは、当クリニックの予防歯科を模索していた中で、プライス博士の著書を知った事でした。
むし歯にならない方法は、むし歯の無い人たちの生活から学べばいいと、プライス博士が気付かせてくれたのです。
それまでの定期検診や歯磨き指導、フッ素塗布などの効果に疑問を抱いていた僕にとって、先住民族の生き方は衝撃的でした。それまで見えていなかったものが見えるようになったのです。
先住民族に興味を持った僕は、手に入れられるあらゆる先住民族関連の書籍を片っ端から読み漁り、彼らの生活や文化、思想、行動、健康状態、宗教観などに魅かれていきました。そうして僕は先住民族に近づきたい、彼らの心と体に近づいて、彼らの感じている世界を見てみたいと思うようになりました。
そこで先住民族の伝統的な食生活の特徴を取り入れた「先住民食」を作り上げ、自ら実践したり、裸足で外を走ったり、狩猟免許を取るための準備を始めたりしました。そうして気がついてみれば、潰瘍性大腸炎が治っていたのです。
何らかの慢性疾患や体調的な悩みを持っている人は、病気を治したいとか、改善したいとか考えるのは無理ありません。しかしそこに救いは無く、誰かに頼って病気を治してもらえるというものでは無いのです。
そこに気づき、今の自分を受け入れ、自分のなりたい自分になるように生きることで、「治りたい」呪縛から解放され、真に救われるのです。
自分を救うことができるのは自分だけ、
そんな当たり前のことに僕も長年気づかなかったし、気づいていない人が多いのも頷けます。
だからこそ、僕は、自分のたどってきた道のりを振り返り、多くの人に気づきを与えることができるよう、今日も発信し続けているのです。
by 長尾周格(歯医者)
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