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趣味は読書、再読終了

2014年12月07日 12:27

新潮文庫で五冊、角川文庫で三冊、文春文庫で一冊、西村賢太の文庫で手に入る著作は全部読んだ。講談社文庫の「どうで死ぬ身のひと踊り」は解説も含めて、新潮文庫に再録されているので、読まないが、マニアック幻冬社文庫の自選短編集は手に入れても良いとは思っている。
数えてもたった九冊。寡作である。
角川文庫新刊を並べている棚で、たまたま手に取った日記が面白くて、この九冊を再読を含めて一気に読んだ。
最後の一編、「落ちぶれて袖に涙のふりかかる」を今しがた読了石原慎太郎の解説を読むと、この文庫の解説が書かれた時、既に西村賢太は芥川賞を受賞していたらしい。
今まで多くの作家小説エッセイを読んで来たが、読者や編集者を悪し様に書いている作家には、初めて出会った気がする。ここに、誰だか簡単に特定出来てしまうように書かれている編集者は、さぞ不愉快だろう。或いは、作家エゴというものだろうか。ある種の才能が、その我が儘を許させるのだろうか。
僕は、作家創作の苦しみや喜びは、想像することしか出来ないが、作家の放蕩や自堕落自由奔放、などは性格や性質であって、決して創作の源泉では無いと思っている。
一応、全部読んでしまったので、時折出るだろう新刊を期待して、また注意して見守りたい。
さて、僕の父は酒が元で、短命に終わってしまったが、とても手先が器用な人でおしゃれのセンスもあったようである。
父は当時、ある大手自動車工場の下請けの工場の倉庫でフォークリフトの運転手をしていた。
ある夜、近所の商店街の外れにあるスナックで、同僚と飲んでいる席に、まだ小学生だった僕が何故かいたのだ。
そこで酔った勢いで、父と同僚が口論になった。
父は、同僚の技術の低さを馬鹿にしたが、相手は「俺は下手でも仕事は休まない」と言い返していた。
父は実際フォークリフトの腕前は良かったのだが、週休二日制が導入され始めたその頃から、毎回では無いが、金曜日の夜から飲み始め、土、日と飲んで月曜日を休んでしまうことが何度かあり、僕も歩いて五分もかからない父の会社の事務所に、親戚の誰それが亡くなったなどと、嘘の休みの口実を告げに行かされたことが記憶では、二度ほどある。
僕は、父のように器用ではなく、むしろ人より不器用な方だが、仕事をサボったり休んだりしないようには心掛けている。それしか、仕方を知らないのだ。
才能のある人には憧れるが、自分はそのようでないのはよく分かっているのである。

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