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初歌舞伎 其の3 絵本太功記

2014年09月18日 12:00

初歌舞伎 其の3 絵本太功記

絵本太功記(えほんたいこうき)が始まります。

絵本太功記とは、誰もが歴史で習った明智光秀信長
本能寺で襲撃してから死ぬまでの13日間についてで、
今日演じられるのは、全13段に分かれたうちの一つの話
「尼ケ崎閑居の場」になります。

あらすじは、光秀の息子の十次郎光義が謀反人の父を助ける為の
初陣の許しを母、皐月に求め、出陣するところなのですが、
許婚(いいなずけ)の初菊がこれを思いとどまらせようとするが、
最終的には婚礼と出陣、そして別れを兼ねた杯を交わし十次郎を送り出します。
そして、十次郎と入れ替わりに光秀が登場し、旅の僧に化けて
一夜の宿を乞い求め潜り込んでいる羽柴秀吉を撃たんと屋敷に忍び入ると
手にした竹やりで秀吉と思われる人物を障子越しに突くのですが、
実は母親皐月であったうえに、その場に戦の深手を負った十次郎が戻り、
光秀は母親息子の死を同時に目の当たりにしてしまうという悲しい内容です

緞帳(どんちょうが)開き、十次郎が初菊と現れ話しが進んでいきます。
ちなみに十次郎は、松たか子のお兄さんの市川染五郎です。

独特の台詞回しが、歌舞伎を見ているんだなぁという、良い気分にさせてくれますが、
いかんせん、浄瑠璃台詞も古い言葉遣いなので半分くらいは聞き取れないのが、
難というところですが、それも風情といったところでしょうか

そして、十次郎が戦に出向こうと花道を通る際に、重要な事に気付きました。


花道が向かって左側の自分の席の側なので、花道から会場の中心に
向かって演じると、表情が全く見えないという事です。。。


そうかぁ、、、どおりで右側の席は埋まっていて、左側が空いているはずだ。。。

早くも初歌舞伎洗礼を受けますが、話しは進んでいきます。

光秀が登場し、母を間違って刺し、、息子の死にも立ち会う。。。
母は謀反者の息子を持った報いだと嘆き、十次郎は祖母を一目見たいと
願いますが、深手により目も既に見えなくなり、そのまま息絶えます。。。

でも、光秀は気丈に威厳を保ち続け、迫りくる秀吉の軍勢を向かえます。

そこに花道より登場したのが、虎退治で有名な加藤清正
槍を振るい光秀に挑み、すると今度は屋敷から旅の僧に化けていた
秀吉が現れ、光秀は絶体絶命ながらも秀吉に斬りかかる

しかし、秀吉はこれを止め、軍勢を建て直し最後の決戦をしようと提案をし
光秀もこれに同意し再戦を誓ったところで緞帳が降り終わりに。
打ち鳴らされる拍子木などが良い感じですねぇ

次の演目までは30分の幕間があり、その間に一息といったところです。


続く

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