- 名前
- ぱすかる
- 性別
- ♂
- 年齢
- 73歳
- 住所
- 福島
- 自己紹介
- 中身は40代。 気が弱く臆病だが、ココロは獰猛。
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3丁目の夕日
2014年04月16日 12:54
ギャハハ、あの頃オレは、7,8歳のガキ。
う~ん、テレビが出たな。
まだ、その頃はテレビがとびっきりカネモチの家にしかなかった。
特に商店が、客を呼び込むためにリヨーした。
やっぱ、ジャガーの目、あの笹リンドウにみんな、あこがれた。
知ってるか?ギャハハ。
その後出てきたのが、みんなが知ってる、月光仮面。
いや、同じ頃だったかな、ワスレタ。
電話なんぞ、どこにもなかった、やっぱ、カネモチ商店に、黒電話、
コレが、スゲー重い、があったくらいかな。
トージは、だいたい、受話器を逆さまに持ってたのがフツー、ギャハハ
道は雨が降った後はぬかるんで、三輪車オート自動車がヨタヨタ、
いつもリヤカーを引いてるオヤジに泥をはねてた。
今では絶滅してしまったが、
屋根はだいたい、わら葺き、瓦はカネモチ。
家の中で火を焚くから、朝と夕飯時は、家の中は煙で真っ黒、ぎゃやは
トーゼン、煙窓から、冬は、雪がしこたま、布団の上に積もってる。
もちろん障子は所々破れて、立て付けがワルイから、
風はよーしゃなく、闖入してくる。
それで、たいしたビョーキはしない。
ニホンジンて、とーじは、ガンジョーだったかも。
囲炉裏はフツーだから、取り立ててtめずらしいものでない。
まだ、その頃はガスなんぞ亡かったから、くどとゆー、竈でメシを炊いてた。
も、江戸時代だな、ギャハハ
あの頃は、まだまだ、日本全国津々浦々に江戸時代が残ってた。
風呂は、もちろん、五右衛門風呂。
やじさんきたさんは下駄を履いて入ったとか、ギャハハ。
楽しみは、唯一の楽しみは、映画。
映画館は、びっしり、ぎっしり、
立錐の余地もない、動けないのだ。
覚えてるのは、椅子なんてあったのだろーか?
椅子があれば、それだけ収容人数が制限されてしまう、
なければ、も、はいるだけはいれる。
トーゼン、子どもだから、おしっこにイキきたくなる。
ところが、
ヒトがいっぱいすぎて、動けない。
トーちゃん、しょんべんが出るよ~
子どもは騒ぐ、
トーちゃん、しょんべん、
トーちゃんもここは何ともしがたい。
とーちゃん、トーちゃん
デルッ、デル~、
そこで、やっちゃいっ、
とーちゃん、いいの?
ここでいいのお~?、
じゃあっ~、
子どもはもちろん、大人の背丈より小さい、
ジャア~、
大人どもは、映画に夢中で、誰も気づかない。
じゃあ~、じゃあ~、
やっぱ、ヒトがいっぱいで、規則正しく流れるわけでない。
前後ろ、右左のアシに、引っかかったり、しわぶきがはねる。
じゃあ~
怒られた覚えがないから、
誰も気がつかなかったのかしらん。
、
その頃は夏の夕方、学校で、映写会をよくやった。
運動場に、柱を2本立て、そこに白いマントを張った。
スクーリんだ。
部落の大人子どもが、いっぱい集まる。
主に、チャンバラだった、タダ、あの東映のチャンバラだったかドーかは覚えてない、
東映のチャンバラは、小学校高学年で、きちんとした映画館でみた。
片岡知恵蔵、市川歌右衛門、大川橋蔵、中村の錦ちゃん、美空ひばり
映画見に学校に行くときは、まだ、明るいからイイが、
帰りが、至難だ。
終わって帰るときは、真っ黒。
難所は、ドーしても避けて通れない黒い森。
幽霊が出るか、
鬼が出るか、
火の玉が出るか、
小学校一年の子どもには、幽霊も火の玉も鬼も実在だ。
4、5人、ギャッと、一つに固まって、手を握り、
命綱のヨーに
手を離したら、も、一直線に地獄の底に追い落とされる。
けっして、けっして、手だけはおたがい、強く強く握って、離さなかった。
離せば、地獄に一直線。
大きい大きい、もできるだけ大きい声で、
怒鳴るヨーにうたった、
おまえのカーちゃん、デ~ベ~ソ
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