４２歳の初恋 その６

抱き締めた温もりで、動きはじめた僕の初恋。
でも、タイミングが最悪だった。
裏その２で始めた実験も、二週間が経ち、寂しくて胸が張り裂けそうだった。

当然と言えば当然な流れで、僕の彼女への想いは急激に増して行った。愛情を求めるどす黒い欲望とごちゃ混ぜにして。

彼女にも家庭がある。

僕が見たいのは、彼女の笑顔。

でも、愛が欲しい。
愛が欲しい。
愛が欲しい。

壊したくなくて、でも、奪い去ってしまいたい。
でも、そこに彼女の笑顔はない。

我慢すれば？何もなかったように振る舞えば？彼女の笑顔は見れるだろう。
でも、満たされない。

悲しい自問自答
ならばいっそ、僕が居なかったらこんな事には、、、
消えてしまいたかった。
死んでしまいたかった。

だから、逃げ出した。

彼女からのメッセージをブロックして、身辺整理をはじめた。

つづく