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成程話:必要なのはチャンスだけ
2012年11月02日 15:28
真山知幸氏の心に響く言葉より
チャップリンは6歳にして貧しい人々の施設[貧民院]に入所したため、まともな学校教育を受けることができなかった。
芸人だった父は酒乱で、チャップリンが1歳の時に離婚。
安いアパートの屋根裏部屋での生活は母の歌手としての収入だけで成り立っていた。
チャップリンが始めて舞台に立ったのは5歳の時。
急に舞台で声が出なくなった母が観客からの激しいヤジで袖に引っ込まざるを得なくなり、その代役として舞台に送り込まれたのが、そもそもの始まりだった。
僅か5歳で舞台に立たされるなんて緊張して泣き出してもおかしくない状況だが、チャップリンはオーケストラの演奏をバックに、当時流行していた曲を堂々と歌い始める。
歌の途中で、客席からお金が次々に投げ込まれると、チャップリンは[お金を拾ってから続けます]と歌を中断してお金を拾い始めた。
すると観客は大笑い。
その後もダンスからモノマネまでエンターテイメントの才能を発揮した。
母の喉は回復することはなく、この舞台を最後に引退。
生活は更に苦しくなり、仕送りを気まぐれに送ってきていた父親も37歳で他界してしまう。
その後母も病に倒れる等次から次へと人生の困難が若きチャップリンに降りかかってきたのだ。
チャップリンは自伝で次のように書いている。
[新聞売り子、印刷工、玩具職人、硝子吹き、診療所の受付、等々とあらゆる職業を転々としたが、その間も俳優になるという最終目標だけは一度として見失わなかった]
チャップリンは仕事と仕事の合間に俳優事務所を訪ね歩いていた。
幾つかの寸劇を行ないながら、大きなチャンスが巡ってきたのは17歳の時だ。
イギリスの劇団のオーナーから『フットボール試合』という芝居で、ハリイ・ウェルドンという当時人気を博したコメディアンと同じ舞台に立つチャンスを与えられたのである。
[どうだ、『フットボール試合』でハリイ・ウェルドンの相手役がやれるかね?]
突然転がり込んできたチャンス。
チャップリンは戸惑うことなく堂々とこう答えた。
[ええ、私に必要なのはチャンスだけです]
オーナーも初めはどこまでやれるのか半信半疑だったが、2週間のテストの結果、チャップリンは見事合格した。
主演を完全に食ってしまう程の活躍ぶりで、評論家達はこぞってチャップリンを絶賛。
大型新人の登場は大きなインパクトを与えた。
チャップリンが秀でていたのは、いつでも[チャンスさえあればやれる]ように準備をしていたことだ。
様々な職業で生活資金を稼ぐ一方で舞台で場数も踏み、経験を積んでいた。
環境や他人のせいにすることなくただ自らの才能を信じて前に進み続けたのである。
『君の歳にあの偉人は何を語ったか』星海社新書
急に舞台の主役が倒れ、急遽主役の代役ができるのは、主役の台詞と演技を覚えていた人だけ。
[幸運とは準備がチャンスに出合うこと(オプラ・ウィンフリー)]
チャンスは夢や希望がない人にはやってこない。夢や希望がなければチャンスがやってきて、もそれに気づかないからです。そして、チャンスに気づく人は失敗を恐れず夢に向って行動する人。
[必要なのはチャンスだけ]
将来に向ってコツコツと準備を整え、必死の努力を重ねたいな。
このデジログへのコメント
ピンチをチャンスに変える
これが鉄則ですが、何がチャンスか、見分けられずにいる人が多いですね。
チャップリンの伝記を小学校の時に読んで感動したのを思い出しました
もう1回読んでみようかな♪
S.ヒロさん:いいかも♪当時と違う見方ができるかも
管理貞操帯さん:そうかもしれない。
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