静かな不安

金曜日の午後、国会周辺にデモが集まっている。

戦後67年、やっとホンモノの民主主義が根付いてきた。

昔は、1950年代、60年代なんぞは、毎日デモがどこかでやっていたな、
しかしそのデモは、みんな左翼系ばかりだった。
今では目にすることがないが、大学生や労働者といった連中は、仕事でデモをやっていたくらいだ。

全共闘なんぞという言葉も、今では死語になってしまった。
全学連、大学闘争、反戦。
オレらが大学の頃、どこかに必ずデモがあるから、駆り出されていたな。
別にオレは、どこの組織にも属していなかったが、警察と対峙してケンカする姿がおもしろくて
ノコノコ出かけていった。

終いには、内ゲバ起こして内部崩壊していってしまった。

うんで、1991年にソ連が崩壊して消滅してから、左翼もとたんに声を潜め、おとなしくなってしまった。
今では、いるのかさえ覚束ない。
60年代、70年代にあんなに、デモで暴れまくっていたのに、昔日の感に思いやられる。

大江健三郎センセ、あのときも健在だったが、今でも健在だな、テレビで元気だった。
瀬戸内寂聴センセ、あの頃は不倫で忙しかったが、今では歳を召されて、改悟したらしい。

去年一昨年の12月にチュンジアに端を発した中東革命は、
ネット革命である。
ツイッターやフェイスブックのスマートフォンで一気にデモが広がる。
中東の独裁政権が次々、倒されていく。
今はシリアのアサド独裁に向かっている。

裏では民主勢力にアメリカが陰に隠れて加勢している。

代々木公園や国会周辺の金曜日デモも、同じようにネットで
Pcやスマートフォンで集まってくる。


こういう左翼系でない大規模デモは、日本では初めてなんじゃないか？
それだけ反原発の国民感情が、著しいものがある。
原発問題だけじゃなく、
被災地支援復興問題、

普天間基地問題、
オスプレイ配備計画など、

そして、社会処保障といった美名の元に消費税増税がある。

国民感情と政府に大きなズレやギャップがある。

それを強引に推し進めようとするから、デモになる。

も、民主党は以前の自民党よりもっと最悪のゾンビ政党になりきってしまった。

政党が体をなしていない、霞ヶ関官僚の露骨な傀儡になってしまった。
自民党政権は同じ傀儡でも巧妙に隠す術を身につけていた。それが政治手腕といわれるモノだった。

民主党は今やそれさえできない幼稚な有様に成り下がっている。

原発反対と、言い知れぬ国民の政治的不安が、デモに、静かなデモに集まる。

これが政治的天才、すなわち、ヒトラーが出現すれば、
国民は熱狂するだろう、

言い知れぬ政治的不安にドイツ国民はヒトラーの登場に熱狂した。

戦争後の天文学的賠償金とこれまた天文学的な大量失業と、
これまた天文学的なインフレと
ドイツ国民の不安は頂点に達していた。

今の日本は、天文学的な不安はないものの、同じ不安にあることは間違いない。
そして、
既存の政党は、当事者能力を失っている。

オスプレイ一つ解決不能になっている、
誰の目にも、日本は独立国であるという、夢を打ち砕かれてしまった。


同じコトは、静かであるが
中東と同じような民主革命が静かに、静かに、進行している。

同じコトが、静かに、そしてもっと静かに、
かつてのドイツ国民と同じように、
政治的出現者を国民が待ち望んでいる。


であるから、霞ヶ関官僚は躍起になって、今、橋下潰しをやっている。
これからどんどん霞ヶ関高級官僚はスキャンダルをマスコミにリークするだろう。

原発反対のデモは、日本全国、大きくこれから静かに、広がる。


たとえ、政治情勢が天文学的不安になったとしても、もはや、歴敵教訓から政治的天才ヒトラーは出現することはないが、
それでも、政治的な当事者能力をなくした政党や官僚システムは、黒船来航と同じように、改変され
る。

今の日本を覆うっているのは、天文学的不安でなく、さざ波のような言い知れぬ静かな不安だ。

しかし、静かな不安であろうと天文学的不安であろうと、不安に変わりない。

ま、これから起こる政治的な大変動は楽しみだな。



今日も暑い、
オイ、熱中症で今日も誰か死んだな、

静かな不安は静かに広がる、ギャハハハ



オレか、鬼女と悪女の嫉妬が天文学的不安にさせる、身の危険の脳内出血で目眩がする。

仕返しに悪女と貴女を、ついでに魔女も天文学的不安にさせてやりたい。

ギャハハハ